学校給食は、おもに第二次世界対戦後での日本の敗戦からの復興期に始まりました。
当時、国民は食べるのに必死でした。
巷には、栄養失調の子どもが溢れていました。
そんな児童生徒が栄養を摂る貴重な機会が学校給食だったのです。
戦後しばらくは、学校給食に「肝油ドロップ」なるものが出されていました。
これは、高カロリーのドロップでした。
その名残が残っていて、私も給食で食べた思い出があります。
その後、日本は高度経済成長期に入り、めざましく戦後の復興を遂げました。
そして、「飽食の時代」という言葉が使われるようになり、久しくなりました。
最近では、コンビニの売れ残った弁当の問題が報道され、食べ物を廃棄することが問題視されています。
また、新たな観点である美容の必要性からダイエットにいそしむ人も増え、食べることを制限する場合もあり、いまに至っています。
しかし、敢えて言うならば、きちんと食事することは。自分を大切にすることにつながります。
いまや、学校給食は自分のことを大切にしてもらいたいという願いを込めて実施されているとも言えます。
児童生徒のなかには、将来、独身で生きていく人もいるでしょう。自分で食事をつくる人がいます。
TV番組では、「名店」や流行の店で食事をした人が、グルメレポートでその美味しさを、「ウマー」とか「食感が」「口の中でとろける!」など、どう形容してうまく表現するかが注目されます。
味だけではなく、見映えのする食事がインスタにアップされ、「いいね」がたくさん寄せられます。
このような情報過多の時代にあって、子どもが自分で栄養バランスを考え、適切に食事を摂る習慣を身につけてほしいと思います。
自分を大切にするのは、社会での行動面や対人関係を良好にするだけで得るのではなく、正しく食事することも必要になります。
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