ついわが子に小言を言ったり、怒ってしまう親御さんがいます。
私が言えるのは、親が子どもを怒れば怒るほど、子どもは「怒られる子」になっていくということです。
つまり、親が子どものことを心配すればするほど、子どもは心配なことや心配な行動を続けるのです。
これは、怒り続けるうちに「悪循環」ができるからです。
怒るというのは、相手にある程度のこわさを与えることですが、こわさで行動を抑え込んでいる限り、親の子に対する切実な願いや懸命さは子どもに伝わりません。
最初のうちは、子どもは怒る大人の前ではそのおこないをしないようになるかもしれませんが、怒らない人の前での行動は変わりません。
また、人間は怒られると最初は、行動を直そうとしますが、だんだん怒られることに慣れてきます。まして、中学生にもなると怒られても堪え(こたえ)なくなります。
そこで、怒ることがエスカレートしていくという悪循環が起こります。
この悪循環を断ち切らなければ、子どもの情緒や心情を安定感のあるものにはできません。
悪循環を断ち切るためには、どちらかが我慢しなければならないのです。
子どもが我慢するか。あるいは大人が我慢するか。
大人が先です。大人が先に変わるしかありません。
自分が怒りすぎたと思う人は、怒りすぎるのをいったんやめることで、子どもの情緒が安定します。そして、その子にあった対応ができるようになります。
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