箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

技能実習制度の問題点

2023年10月15日 09時43分00秒 | 教育・子育てあれこれ

技能実習生はどのようにして日本に来ているのでしょうか。

 

2023年3月に技能実習生になるためにインドンシアから男性の実例をみてみます。

 

その人はインドネシアの専門学校を卒業してから、技能実習生の選考を受けました。


数学のテストと日本語のテストを受け、運動テストもあり、刺青などがあるかないかのチェックを受けました。

 

その後、日本語能力試験を受け、N5をとれた人が日本へ行くことができました。


いま、大阪府内の部品製造の会社で仕事を学んでいます。


他の実習生といっしょにアパートに住んでいます。

 

仕事が休みの日は、日本語教室に通って、日本語の勉強をしています。

 

彼はインドネシアの専門学校で日本語を学んでいましたが、3年(18歳)のとき日本へ行きたいと思うようになりました。


日本のアニメも大好きだったことが「日本に行ってみたい」という気持ちを強くしました。

 

日本で技能実習生として学び、インドネシアへ帰って仕事を得ることを考えています。

 


以上は一人の技能実習生の例ですが、日本での技能実習生の扱いは問題が多くあります。


まずは、実習先を変更する自由がありません。


次に、賃金が日本人労働者に比べて低水準であるということです。くわえて長時間労働が強いられることもあります。


その結果、失踪してしまう技能実習生も少なくないのです。


日本の側からすればでは、入社後にすぐ辞めていく人が多い職場では、2〜3年はずっといてくれる技能実習生は助かる。


そんな声が聞こえてきそうです。


日本人労働者と同等に働くことができる待遇改善が必要です。



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