児童虐待の件数が毎年伸び続けています。
2022年度の相談件数はおよそ22万件でした。
虐待には4つの種類があります。
心理的虐待、身体的虐待、ネグレクト、性的虐待です。
法改正により、虐待が疑われる場合は、ためらわず通告する義務が制度化されたことが、件数が増えている要因にもなっているのでしょう。
とはいえ、昭和、平成、令和と移り変わるうちに、日本の子育て事情が大きく変わったことも虐待が増える原因になっています。
親だけでなく、祖父母、近所の人、地域の人がいっしょになって育ててくれるという子育てのしくみは大きく後退しました。
いまや「子どもをちゃんと育てなきゃ」という親に対する世間のまなざしは厳しくなっています。
「親は何をしているの」と周りから冷たい視線が向けられます。
また、社会全体に個人化が進んだことも拍車をかけ、よその子にかかわることがはばかれる時代です。
その環境変化のなかで、育児に自信がもてない親は孤立し、相談する人もなく、追い詰められます。
今は、子ども一人を成人させるまでにかかる親の負担は、昭和の頃と比較するととてつもなく大きくなっています。
今流の子育て支援の手立てが求められます。
人と人がゆるやかにつながり、親の子育てを支えていくしくみがいります。
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