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前回のブログでは、いまの中学生は、本音をなかなか親友には言えないこともあると説明しました。
でも、人間には本音を言いたい、聞いてほしいという欲求が必ずあります。
しかし、親友には言えないとなると、誰に言えるのでしょうか。
じつは、ネット上には、その相手がたくさんいます。
すぐに相手が見つかります。
「この人はちょっと」と思ったら、別の相手をさがせばいいのだす。匿名性があるので、本音が書き込めます。
「たいへんだね」と言ってくれます。
「気持ちはわかるよ」
「今度、会おうか」
「うん、会おう」
人間の抱く孤独感とは、一人でいるときに感じる孤独感より、誰かといっしょにいても感じる孤独感の方が強いのかもしれません。
だから、「やさしく」してくれる人に出会うと、ネットで知り合った人に惹かれ、会いに行くことになりかねません。
女子が被害にあう犯罪はこうして起きます。
もちろん、三中生の場合、ここまでの深刻な状況ではありません。
しかし、「なぜ、ネットで知り合った人に、そう簡単に会いに行くのか」という疑問には、子どもたちが置かれている状況を理解してもらうことで、答えることができると思います。
以上の状況をふまえ、学校では、ネットではない仲間づくりを進め、活動をともにして、つながりあい、本音が出せあえる仲間関係を深めることに、取り組んでいくのです。
(写真と本文の内容は関係ありません)