
みゆき通り(御幸通り)をしばらく歩いていると前方に「根津美術館前交差点」が見えてきます。この交差点を左へ曲がると笄川・青山霊園方向へ進むことができます。ちなみに道路の真下には東京地下鉄千代田線のトンネルが通っていて、トンネルもこの交差点の真下で左へカーブして乃木坂方向へ向きを変えています。

このみゆき通りは表参道交差点から根津美術館方向へ向かって非常に緩やかな下り坂となっています。奥に見える根津美術館前交差点から先は急坂の地形になっています。

散策時は気がつかなかったですが、交差点の奥には六本木ヒルズ森タワーの巨大な建物が見えました。南青山・西麻布といった周辺は住宅密集地となっていて高い建物がないので、238メートルの高さを誇る森タワーは非常に目立ちます。

「根津美術館前交差点」。その名の通り脇には「根津美術館」の広大な敷地が広がっています。根津美術館は2009年(平成21年)に新展示棟が竣工したことが話題となりました。東武鉄道の社長根津嘉一郎の私邸跡が私設美術館となっていて、敷地内には広大な日本庭園が造営されています。

散策時は火曜日だったので休館でしたが、そのうち訪れてみたいです。

交差点を左折して南青山四丁目から青山霊園へ向かいます。この辺りは中層マンションや住宅地が密集していて、まさに山手の閑静な住宅地といった雰囲気が強かったです。とは言ってもこのあたりで一番近い位置にある鉄道駅・表参道駅まで距離にして500メートルは歩く必要があり、意外と不便な場所だと思いました。

JR山手線の環状部の内側は山手の閑静な住宅街としてイメージの高い場所だと思いますが、意外と車がないと生活ができない「陸の孤島」の地域が非常に多いことがわかりました。

車の交通量も意外と多かったです。

交差点を越えると南青山四丁目の住宅街の雰囲気になってきました。そろそろ青山霊園の敷地が見えてくるはずですが・・・。

緩やかな右カーブを抜けていくと・・・。

住宅街が切れて唐突に「青山霊園・立山墓地」の敷地がみゆき通りに沿って現れます。この立山墓地はこの先にある青山墓地から少し離れた位置にある墓地です。

歩道脇にある階段を下りると斜面に墓地が広がっています。

この辺りは青山周辺の高台の地面が急に斜面(というよりも崖に近い)の地形になっていて、その斜面に墓地が造営されているのです。

みゆき通り(東京都道413号赤坂杉並線)はこの先陸橋で笄川が作り出した谷津を越えていきます。河川の浸食作用によって作り出された低地形を千葉県内では「谷津」と呼んでいますが、東京都・神奈川県内では「谷戸」と呼ぶのが一般的だそうです。

笄川の谷津を陸橋で一気に渡っていきます。渡った先が青山霊園の広大な緑地帯が広がっています。

緑色の点線(東京地下鉄千代田線のトンネル)に沿って散策していきます。根津美術館前から東へ歩いていくと前方に青山霊園の広大な敷地が見えます。