高島屋 東京店再開発計画「A・B街区」:工事進捗率80% 2017年5月11日
日本橋交差点前で建設工事中の高さ180メートルの高層オフィスビルと、高島屋東京店(日本橋店)の建物間に広がっている区画の再開発工事です。高島屋日本橋店を中心にA~Dの4街区にわたって展開する「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」として、現在の高島屋東京店の建物の北側の「C街区」、東側の「A街区」では現在、既存の建物群の取り壊し工事が実施されています。
※今回の記事で取り上げるのは「A・B街区」です。
東京都の報道発表資料から拝借した図で説明していきます。「B街区」と書かれているのが既存の高島屋東京店の建物で、この高島屋の百貨店の建物はこのまま存続されることになります。百貨店北側の「C街区」と、東側の「A街区」の再開発のための取り壊し工事が現在行われています。
~規模~
A街区:延べ面積約5,7523平方メートル、地下5階/地上26階、高さ約139メートル
B街区:延べ面積約80,600平方メートル、地下3階/地上8階、高さ約43メートル (高島屋東京店)
C街区:延べ面積約140,085平方メートル、地下5階/地上32階、高さ約175メートル
D街区:延べ面積約288平方メートル、地下1階/地上1階、高さ約4メートル
~主な用途~
A街区:事務所、エネルギーセンター、駐車場等
B街区:店舗等
C街区:店舗、事務所、駐車場等
D街区:倉庫
高島屋の建物の敷地東側の「A街区」には、高島屋新館や太陽生命ビルが建っていたのですが、現在は全て取り壊されて更地状態となっています。地上26階・地下5階建て、高さ約139メートルの高層オフィスビルが建設されます。A街区は2014年11月7日に着工しています。
「C街区」には、富士ビルや高島屋北別館、高島屋の立体駐車場などの建物が密集していたのですが、古い建物群の取り壊し工事が始まっています。国の重要文化財に指定されている高島屋東京店の敷地の北側、日本橋二丁目地区に、35階建ての複合高層ビルが建設されます。新店舗となる「新新館」と既存店舗は空中通路でつながり、既存店舗と合わせた売り場面積は約62000平方メートル(25パーセント増)となります。計画では、本館部分の空中権を利用し、新新館部分に高層ビルを建設します。 開発には、三井不動産も参加し、オフィス賃貸部分を三井不動産、商業施設部分を高島屋が運営する体制となります。B街区は2014年12月22日に着工予定となっています。
「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」の主な特徴
優れた立地特性を活かした大規模で最先端の施設計画
1.「日本橋」駅直結、「東京駅」徒歩5分の国内外からの交通利便性に優れた立地
2.区域面積:約2.6ヘクタール、延床面積計:約282,000平方メートルの大規模開発
3.世界的に著名なSkidmore, Owings & Merrill LLP (SOM)による洗練された外装デザイン
4.安心で快適な高規格オフィス空間(BCP対応、商業施設等へのスムーズなアクセス等)
重要文化財高島屋日本橋店を核とした賑わいの空間計画
1.高島屋日本橋店を核とした、周辺エリアと一体となった新たな賑わいの創出(商業施設、オープンテラス、展示施設、観光案内所等)
2.高島屋日本橋店の屋上を中心とした緑に囲まれたオープンテラスの整備(約6,000平方メートル)
3.周辺地区や駅をつなぐ快適な歩行者回遊空間の整備(歩行者専用道路、地下通路、駅前広場等)
防災機能の強化と環境負荷の低減
1.災害時の電力確保(72時間対応の非常用発電機等)
2.震度7クラスの地震(建築基準法で求められている地震波の1.5倍レベル)に対して構造耐力上の安全性を確認するなどの高い耐震性能
3.帰宅困難者受け入れ機能の整備
4.環境負荷低減への取組み(CASBEE「Sランク」、PAL・ERR「段階3」)
「計画断面図」
事業名称 日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業
施行者 日本橋二丁目地区市街地再開発組合
参加組合員 三井不動産株式会社、太陽生命保険株式会社、帝国繊維株式会社
所在地 東京都中央区日本橋二丁目地内
交通 東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅、都営浅草線「日本橋」駅 直結 JR線「東京」駅 徒歩5分
区域面積 約2.6ha、延床面積:約282,000㎡
設計 日本設計・プランテック設計共同企業体
外装デザイン Skidmore, Owings & Merrill LLP (SOM)
施工 A街区:株式会社大林組
B街区:株式会社竹中工務店
C・D街区:鹿島建設株式会社
「事業経緯および今後の予定」
2005年3月 勉強会スタート
2005年11月 「日本橋二丁目5番、6番地地区まちづくり協議会」設立
2008年4月 日本橋二丁目地区市街地再開発準備組合設立
2011年12月 都市計画決定
2013年4月 日本橋二丁目地区市街地再開発組合設立認可
2014年2月 権利変換計画認可
2014年4月 解体工事着手
2014年11月 A街区着工
2014年12月 C街区着工
2018年度 全体竣工(予定)
プレスリリース:東京都発表の報道資料 2013年4月11日
日本橋二丁目地区市街地再開発組合の設立認可について
プレスリリース:三井不動産株式会社発表の報道資料 2014年11月13日
「日本橋再生計画」第2ステージ進行 -重要文化財島屋日本橋店を核とした新たなビジネス・商業・文化拠点誕生-
「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」着工
国道15号線(中央通り)の「日本橋二丁目交差点」前にやってきました。交差点前から「高島屋東京店本館・B街区」の建物の全景を撮影しました。
高島屋東京店本館の建物の一階部分をズームで撮影しました。
日本橋二丁目交差点前から、「A街区棟」の高層オフィスビルの全景を撮影しました。地下5階・地上26階建て、高さ約139メートルの規模となっていて、既に最高高さの139メートルに達しているように見えます。
銀行や証券会社などが密集している日本橋地区内ですが、ここ高島屋東京店本館の周囲だけは、買い物客の人たちで賑わっていました。
高島屋東京店本館(B街区)の敷地南側を通っている「日本橋桜通り」を東側(昭和通り側)へ向かって歩いていきます。日本橋桜通り内は、色鮮やかな新緑に覆われていました。
新緑の街路樹が植えられている日本橋桜通りを道なりに歩いていくと、前方に「A街区棟」の高層オフィスビルの建物が見えて来ました。
「A街区棟」の建物の敷地の南西角の交差点前にやってきました。すぐそばには、高島屋東京店本館の専用駐車場入り口があるので、車の交通量が意外と多いです。
上記の交差点前から、B街区棟(高島屋本館)とA街区棟の間を通っている道路の全景を撮影しました。
南西側から、A街区棟の高層オフィスビルの高層階部分を見上げて撮影しました。
日本橋桜通りの東端部前(昭和通り前)から振り返って、高島屋東京店本館(B街区)の建物を撮影しました。
国道15号線(中央通り)の東側において平行して通っている「昭和通り」前にやってきました。
南東側から、A街区棟の高層オフィスビルを見上げて撮影しました。
A街区棟の、敷地南側の壁面部分を撮影しました。
南東側から、A街区棟の高層オフィスビルの低層階部分の全景を撮影しました。
同じ場所から高層階部分を見上げて撮影しました。
南東側から、A街区棟の高層オフィスビルの全景を撮影しました。
昭和通りの歩道を北側へ歩き、江戸橋一丁目交差点へ向かいます。
北西側から、A街区棟の低層階部分を撮影しました。
同じ場所から高層階部分を見上げて撮影しました。
昭和通りと永代通りが交差している「江戸橋一丁目交差点」にやってきました。江戸橋一丁目交差点からA街区棟の高層オフィスビルの全景を撮影しました。
同じ場所から高層階部分をズームで撮影しました。
江戸橋一丁目交差点の横断歩道を渡って、A街区の敷地の北東角前にやってきました。これからA街区の敷地北側を通っている道路を歩いていきます。
上記の道路前から、A街区の建物の東側(昭和通り側)の壁面部分を見渡して撮影しました。
A街区の敷地北側を通っている道路の全景を撮影しました。
A街区の敷地の北西角の交差点前にやってきました。高島屋東京店本館(B街区)の敷地北側を通っている道路ですが、現在は閉鎖されて通れないようになっています。
上記の交差点前から、A街区の敷地の西側を通っている道路の全景を撮影しました。
高島屋東京店本館の敷地北側を通っている閉鎖中の道路ですが、歩行者に関しては通り抜けが可能となっていて、国道15号線(中央通り)側へ抜けることは可能です。
同じ日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業のC街区の敷地前にやってきました。
北西側からA街区棟の高層オフィスビルの低層階部分を撮影しました。
北西側から高層階部分を見上げて撮影しました。
よく見てみると、西側に建っている高島屋東京店本館の建物との連絡通路も構築されていました。
高島屋日本橋店の「B街区」、その東側の「A街区」の地図です。ヤフーの地図だと、まだ「高島屋新館」「太陽生命ビル」が残されたままになっていますね。