梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

仲代達也の話

2019-05-26 12:14:54 | 昭和の頃
SNSで仲代達也の記事を見かけた、それ自体は役者とは関係のないゴシップ記事だったのだが彼の出ていた映画を何本か思い出した、
作成された年度と私が見た年度が違うので前後している、劇場で見たのが確か黒澤明監督が初めて撮ったカラー作品だったと思う「地獄変」だった、
カラー作品に関しては勘違いかもしれない、「ドデスカデン」が最初だったかもしれないがどうも私にはあの作品の色が思い出せない
黒沢作品はどうしてもモノクローム画像の印象が強い、それも全体に暗い印象がある
その反動ではないのかと思うくらい「地獄変」の色は明るく華やかに撮られていた、
仲代達也は絵師で中村錦之助が殿様、クライマックスで牛車に縛られて火をかけられる絵師の娘を内藤洋子が演じていた、
抜けるような青空に画面に覆いかぶさるような満開の桜の庭に仲代達也の絵師が殿様から依頼された地獄図の為に若い女性を火にかけるところを所望し、絵師の娘を焼き殺すところを見せ絵師の反応を見ると言う事を春の宴で行う、
しかし、絵師は燃え盛る牛車の中に悶え死ぬ我が娘を見て狂気の笑顔を見せながら絵に没頭する、
仲代達也はこの狂気を演じていたのだが自分には仲代達也と言う役者が狂気の役者として刷り込まれてしまったようだ、眼を剥く狂気の芝居が彼の印象になった
その後DVDか再放送で「用心棒」だったか「椿三十郎」だったか風が埃を巻き上げる村の中で三船敏郎と対決する場面を見た、
一重の着流しに首に布を巻いて拳銃を操るやくざ者だったがその時はどちらかと言えばニヒルな印象を演じていたのだがそれも含めて何を見ても「眼を剥く役者」の印象が拭えない
リメイクされる前の「白い巨塔」財前は彼だった様な気がするのだがしっかりと見た記憶はない、
現在ではあんな風な「白い巨塔」は無いだろうな、
日本歯科医師会のドンや徳洲会などの問題はあったが今の大手大学病院はもっと政治的な力バランスの上にある様だ
いずれにしても一般社会とは掛け離れた世界みたいだが末端の医師たちは大変な状況の中で頑張っていてくれていると私は思う、
定期検査で糖尿病にかなり厳しい数値が出たのだが全く深刻な様子もなくおかげで前向きに明るく向き合う事が出来るのがありがたい、
本当の処はどの程度か一般的数値から言えばかなりの数値なんだけど「まあ、大丈夫でしょと言う」気持ちを医者からもらえたのが何よりだ