梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

天皇制は権威ではあるまい、まあなりたいと言う人はいないんじゃないか

2019-05-11 10:36:54 | 雑記
新聞の発言欄に「天皇制の本質は差別」というコラムが出たらしい
私は読んではいないが発言者は「この記事に曇天の空に日が差した気がした」と書かれ
更に「民主主義と天皇制はダブルスタンダード」だと感じた。
書かれている、
流石に「権威」と書き「権力」とは書いていないので現行の天皇制には権力がない事は理解しているとは思うのだが「権力」が存在しない状態で「ダブルスタンダード」だと言うのは少々理が通っていないと思う、
ポツダム宣言で「天皇は日本の象徴」になったと言われることが多いが歴史的には「象徴」意外であったことは殆どない、
何度か実権をとろうとしたが結局果たせていない、
軍隊も持たず税の徴収権もその使途権も持たない存在だったし、政権の任命権も実質的には強要されての任命だった、
戦国時代から江戸期まで明治政府が神輿の権威を大仰にするまで、そして敗戦後の現憲法まで天皇は全く実権を持っていない、
総理大臣の任命権と言うが指名どころか拒否権もない、悪い言い方をすれば「飾り」である
卒業証書に校長先生の印が押してあるのとさほど変わらない、
「生徒を教えているのは各担任先生だから校長先生が卒業証書に判を押すのは権威主義だ」とは言うまい、
天皇制は権威ではなく歴史的文化であろう、延々と続いてきた文化を途切れさせればそれで世界的に稀有な日本文化は幕を閉じる
寺や神社と同列に置くのもはばかられるが「新しいものは幾らでもできるが古いものは作り直す事は出来ない」のだ
実害が有るわけでもないだろう、紡いできた日本の歴史文化は大事に後世に残したいと思う