河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

栗拾い

2020-10-14 12:27:03 | 絵画

今年の天候が不順で、梅雨の長雨に、その後の日照りで作物の出来は悪く野菜や果物の価格が高騰して、コロナと相乗効果でガッカリだな。

岩国の実家を父の死後受け継いだが、浜田から155kmぐらいあって、そうしょっちゅうは訪ねることが出来ない。だから不在で庭や畑には雑草が生え、墓の掃除に行くのに雑草をかまで切り倒しながら行かねばならない。こうした雑草は夏場には2回、3回と除草しないと、すぐに生えてくる。

我が家は200坪の宅地に、70坪の母屋、30坪の離れと蔵があり、掃除だけでももう嫌になる。畑と田んぼは4500坪、山がおよそ5000坪ある。私は相続したくないと言いまくったのだが、なんせ姉は名古屋だし、「そんなものいらん」でお終い。結局法務局へ行って手続きを・・・自分でやった。これだけの土地家屋は大都市なら億万長者の大金持ちだろうけど、岩国市と言えども市街から25km、近所の町である柳井、光、徳山の各市までやはり25kmぐらい離れているへき地だ。買い手もなく、借りてもない場所にある。救急車で運ばれる病院まで到着する間に死ぬだろうね。

やはり困るのは、管理で不在地主だと「泥棒が入る」「畑は荒れる」で面倒ばかり。

今回は栗拾いに行ってきた。なんせ毎年栗泥棒にやられて、半分以上持って行かれ、残りは「イノシシ」に食べられている。その残りを私が拾うのだが・・・。前の日にどれほど収穫が見込まれるかチェックしたが、翌日にはまた前夜のうちにイノシシが食べた痕がある。毎夜来て食べているから、スペインのドングリを食べて美味しい肉になる「イベリコ豚」と比べて、栗だと、きっともっと美味しいと思う。夜中に暗い中、「槍」を構えて待ち伏せでもするか!(イノシシは真っすぐしか走れないらしい・・本当?)・・・と馬鹿なことを考えるが、猪肉は美味しいよ。

しかし栗の間に大きな「糞」を見つけた。半端じゃない大きさ。私のウン子よりでかい。さんざん食ってクソまでするとは、けしからん。

でもまあ、栗はスーパーのかごに半分程度は拾ったから、これ以上疲れるほど頑張ることもないと思って、隣の家の幼馴染のよっちゃん夫婦に好きなだけ取って良いよと言っておいた。まだこれから落ちてくる木もあって、相当量は収穫できると思う。しかし落ちた栗は、雨が一度降るとカビが生えるし、虫食いが進行するから。

いつも悔しいから毎年、出かけて栗拾いするが限度がある。来月の半ばにはまた来て「ゆず」を収穫する。これも同様に良く盗まれる。枝を折って持って行く者もいる。ゆずはイノシシは来ないからまあ良し。ゆずは紅葉が始まって霜が降りる前に収穫しないといけない。ゆずは霜によって身の表面が柔らかくなって汁も取れなくなる。

今回は他に太陽熱温水器が故障して、お風呂に入れないから修理することにしていた。来て直ぐポンプの電源を入れると屋根からお湯が吹いていたからびっくりした。屋根の上の熱吸収パネルに水が溜まる仕組みは「水洗トイレ」の貯水槽と同じ仕組みだから、ふたを開けてみたらフロートが壊れていたので「全交換」した・・・がお湯が風呂に降りてこない・・・。おかしいが・・・どうもパイプに何か詰っているようだ。結局、今回は解決しなかった。こんなことをしていたら直に、5日たってしまう。もう帰らないと浜田では猫が待っている。

結局、栗を拾って帰るだけの帰省だった。夕刻7時20分に出て、155kmを休みなく車で走って、浜田の家に着いたのは11時過ぎ。つまり3時間半かかったことになるが、おかしい・・・ほとんど錦川沿いのくねくねした道を60kmで休みなく45km走って、県境の山越えをしたが、周りに車が居なくなってからは70km、いや80kmも時には出ていたはずだが、いつも3時間半かかる。いやくたびれて、運転で疲れると興奮がやまないので、疲れていてもすぐには寝れない。

帰宅すると猫たちがいない。洗い桶にてんこ盛りにしておいたカリカリ7kgは一粒もない。悪いことをした。ステンレスの茶碗をかんかんとたたくとぞろぞろと帰ってきた。子猫も元気だった。缶詰のマグロにむしゃぶりつく子猫は、私が留守の間にたくましくなったようだ。