河口公男の絵画:元国立西洋美術館保存修復研究員の絵画への理解はどの様なものだったか?

油彩画の修復家として、専門は北方ルネッサンス絵画、特に初期フランドル絵画を学んできた経験の集大成を試みる

暴言、妄言、虚言、失言とかいろいろあります。

2021-02-04 16:08:18 | 絵画

森喜朗元総理大臣、オリンピック・パラリンピック大会組織委員会会長の「失言」が問題になって、海外メディアまで批判的に危惧する事態になって、今日、謝罪会見したのだけれど、森氏は昔からこうしたことは繰り返す人で、総理大臣を止めるときも「失言」が大きな要因であったと記憶する。

今回も案の定、記者会見で各メディアの質問にある「責任をどうとるのか?」という質問に「失言は撤回します。会長はやめません」と逃げた。

しかし、いつも多くの日本の政治家が「失言」と言ってしまう内容は、はたして本当に失言なのか問題です。

そもそも失言とは「言い間違い」のことであって、訂正は可能である。すぐ言い間違いに気が付いて訂正することで、次の発言にも論理的整合性があり得る。しかし森氏が述べた「女性が発言すると議論が長くなる・・・」などの発言は「失言」ではなく、暴言でしょう。他にも過去にいろいろ暴言は言ってきており、反省はないから訂正など出来るわけもなく、したがって同じ繰り返しをするわけである。これらの暴言の根底にあるのは、彼の人格であり、社会や人間に対する理解の質を表している。多くの人たちの前で「いやー女性はこうなんです・・・」とか言う時には、彼は聴衆に教え諭している態度であって、まるで優越感を感じているのではないだろうか?

それから「失言は撤回します」という政治家の多いこと・・・本当の失言は「撤回」ではなく「〇〇に改めます」であろう・・・批判を受けたら暴言をごまかすのに「撤回します」という・・・これだ!!

それから彼の記者に対する受け答えは全く理解に乏しく、良く分からない言葉の羅列で、「単なる言い訳」でしかなかった。だから今日の会見は「謝罪会見」ではなかった。しどろもどろというのだろうか?

なぜ彼がオリンピックの実行委員会会長になったのか?・・・森氏を会長にしたのは安倍晋三です。この国の政治は本質より、利益の政策を優先するのでコロナもPCR検査を抑えて、GoToトラブルを優先した・・・国民の命を守る科学的な根拠もなしに。もう・・・。

私も一言「暴言」を言いたい。老害(この言葉が辞書に無いのは差別用語だからか?)の国会議員の定年を法律で定めては如何か!! ガースーは「妄言」の名人だ。安倍晋三は「虚言」だったな。

NHKは言葉を正確に用いよ!!