あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

空家率

2012年07月09日 19時20分42秒 | Finepix X100
2010年の統計ですでに日本の総住宅数は総世帯数を13%超えている。言い方を変えれば既に家は足りていて余っているのだ。
現在のペースで新築住宅が建設されていくと、2040年には43%が空家となる。半分のペースとしても30%。
隣は空家が当たり前の世の中になるのだ。犯罪の温床が増えるという側面も持つ。

我が家の周辺の家を見ても、世帯主が僕より若い家族はなく、子供が結婚していても別居している。
強引な仮説だけれど自分世代の平均寿命が85歳とすると、30年後に生き残る夫婦も我が家だけということになる。(我が家も危ない)
住宅そのものも建築軒数が減少すると単価も増すこととなり、住宅はますます入手し辛いものとなっていくのだろう。

あと40年で中学生以下の子供は半減してしまう。その先は指数グラフを描いたような人口減少が始まる。
地方では学校教育や医療や福祉を受けるには山間僻地から拠点集中していくしかなくなり、人は集まって住むしかなくなる。
空家率はますます加速していくことになる。

日本人はトキのようにいなくなっちゃうんだろうか。

将来は新築を避け、上下水道や電気、ガスなど共通インフラの維持管理を減少させることも必要になるかもしれない。
今では想像し辛いが、新築を建てる権利が必要となったり、山間僻地やインフラ整備されていないところに住宅を建てることは究極の贅沢か社会悪として受け止められるようになっていくのかもしれない。新築をするために廃屋を解体する義務が発生するかもしれない。
とはいえ老朽化した住宅はエネルギー効率が低く耐震も不安があるので、オーナーのいない家は入札制で入手して直して使い続けることが良いことなんていう時代になっていくのかもしれない。
そんな世の中に向かっていく今だからこそ建築家の皆さんのセンスと経験で家を生き返らせていってほしい。

道行く人が空家になったら住みたいと思う家が集中する地域があったとすれば、そこは誰かが住み続けていく町並みになっていくんじゃないだろうか。

FUJIFILM FINEPIX S5Pro + nikkor 17-55mmF2.8
地元の小学校
コメント (6)
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