あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

最近興味を持った本

2012年07月10日 19時21分49秒 | S5 Pro
先日Mさんのブログヴィヴィアンマイヤーのホームページをご紹介して頂いた。写真のことをちゃんと勉強しなければいけないなというタイミングでvoyagers-xさんから頂いたコメントの中に「ライカとモノクロの日々」があったので購入した。

写真に関しては写真集や書物をほとんど読まないので、作者の内田ユキオという人すらよくわからず、この本が連載された雑誌もあまり読んだことがない。
実は名前はどこかで見ていたがずっと近田春夫だと勘違いしていた。近田さんの音楽は馴染みがあったので、写真まで撮影して器用な人だと思いながら読み進み別人であることが途中で判明した。
先週東京に向かうバスの中で読了した。読みやすいエッセーだった。
昔アパートを暗室にして現像をしていた若い頃を思い出した。

もう1冊は北杜夫の芥川賞受賞作の「夜と霧の隅で」。なかまちさんのブログに紹介されていた。
都内を移動中と帰りのバスの中で読んだ。
北さんはユーモアにユーモアを重ねるようなどくとるマンボウシリーズに対して、まるで対極の生涯洒落も言わない作家のような「楡家の人々」や「白きたおやかな峰」などがある。

amazonで購入した「夜と霧の隅で」は自分が高校生の頃に製本された版で、紙が焼けて真茶色で字も小さく旧字で懐かしくなった。串田孫一さんの表紙絵を見てこの本を高校生のときに本屋で手にしていたことを思い出したが読んでいない。
なかまちさんが読んだように、僕もその時期に読んだら何を感じただろうか。

北さんの文章は軽いものも重いものも構成が緻密で、登場人物の姿形や性格が思い浮かぶところが素晴らしい。
多くのことを考えさせる小説で読む年齢や境遇で複雑に色を変えるような文章だった。

FUJIFILM S5Pro + nikkor17-55mmF2.8DX
小学校の紫陽花

不勉強で今頃わかったこと。
北さんの本名は斉藤宗吉。
斉藤病院の院長をされていた兄の茂太先生と北杜夫さん。父斉藤茂吉さんから1文字ずつ頂いていた。
齊藤家とは一切縁が無いが、若い頃御世話になった方が斉藤病院にずっと勤務されていたので、どこか馴染みを感じる。
コメント (4)
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