ゆらり 気ままに 過ごすとき
頭の中は妄想がいっぱい
錯覚の中で生きるのが楽しみ
そういえば
まってたなあ
むかしから
おおゆきのひ
かあちゃんのかえってくるのを
まってたなあ
しんぱいしたとうちゃんが
むかえにいった
ちいさないもうとの
すやすやねむるそのよこで
はんべそかいてまっていた
まってたなあ
ごぜんさまのおっとを
こどもたちがねついたあと
まだかまだかと
まっていた
ねているほうがおっとも
きらくにあそべるだろうと
おもうのに
はんべそかいてまっていた
まっている
いつも
なにかをまっている
てのなかに
なにかをもとめて
まっている
ちいさなころと
おなじように
いろいろあんにゃわさ
ひとそれぞれ
いろいろあんにゃわさ
よこからみてたんではわからんわさ
ほんでも
よこからみてるさかい
わかることもあんにゃわさ
くちだしすべきか
ほっとくべきか
わからんのやわさ
それに
じぶんのことは
いっこもわからんで
そんなじぶんが
くちだしすることでもないけれど
なんか
じれったいんであかんわさ
じぶんのこころのけりも
ようつけんで
いうことでもないんやさ
どうしたもんじゃろのうと
なんとかせなあかんこと
ごろごろころがっとる
そんなことの
ひとつも
できることありはしない
なのに
どうしたもんじゃろのうと
たちどまってしまう
もうすこし
ちえがあったら
ちからがあったら
おかねがあったら
なんとかできるかもしれん
などと
なんにもできもせんのに
ないちえをめぐらせている