9時に行けば、と思って出て病院に着いたのが9時5分。
待合室は既に一杯だった。小さな塾の教室のように(机はないけど)3人掛けの席が二つずつ五列くらい並んでいたろうか。全部に行儀よく詰めて座っているわけではないので、実際の人数は二十人前後だろう。
それにしてたも、こんなに患者がいる病院、総合病院以外では初めて見た。
「しまった」、と思った。この感じでは順番が来るまで待っていると昼までかかる。もっと早く来ていれば良かった。
そう思いながらも、初めて来たんだから、それでよい。そのために時間つぶし用の本を持ってきていたんだから、と思い直し、初診の書類に必要事項を記入、文庫本を引っ張り出して、順番を待つ。
気が付くと、あんなにたくさんいた人がいつの間にか五、六人に減っていた。そんなに熱心に時の経つのも忘れて本を読んでいたのだろうか。
昔は確かに時間の経つのも忘れて本を読んでいたけど、老眼が酷くなってからは、いや、ボケてきてからは長時間本を読むのが辛くなってきた。
本に集中しようと思っても周囲の人の動く気配の方が気になって、なかなか読めない。
それとも用足しに行った僅かの間に突然消えた???
どうもあの多くの人は、ほとんどがワクチン(インフルエンザ、または新型コロナウィルス対応)接種に来ていた人だったらしい。
内視鏡検査は12月5日(月)となった。本来は朝から病院に行って準備にかかる(大腸の洗浄。早い話が人工的に下痢をさせる)のだが、コロナ禍のため、大腸洗浄は家で済ませ、病院に着いたらすぐ検査にかかるようになっているらしい。
で、痛み止めの薬を使うから、帰りは車の運転はできない。
ということで、往復共、電車で、ということになる。
昼までかかるのでは、と思ったのはうれしい大誤算で、10時半には病院を出ることができた。その時には、受診待ちらしい人はいなかった。
思った以上に早かったので、何となくダム湖の駐車場に行く。そこまで行ってCDを掛け替えただけで引き返す。
何だか一仕事終わった気分。