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見る鉄日記 帰ってきたブルートレイン「なは」

2010-03-29 | 鉄道
九州に、またブルートレインが帰ってきました。
先週運転された「はやぶさ」に引き続き、今度は「なは」の登場です!

かつて同じ西鹿児島駅(現・鹿児島中央駅)から発着していた2つのブルートレインの週替わりの競演、
限定復活運転第2週目は少し遠出して、鹿児島県の阿久根駅で見る鉄してきました。
ついでに第3セクター鉄道「肥薩おれんじ鉄道」の乗り鉄も満喫した、春の鉄道三昧日記です。

平成22年3月27日


早朝7:13に肥薩おれんじ鉄道の始発駅八代から出発。
ブルートレイン「なは」が走るのは午後ですが、今日は肥薩おれんじ鉄道が全線乗り放題になる1日フリー乗車券を購入してあります。
朝から一日中、気ままに乗り鉄を楽しんでブルトレがやって来るのを待とうという訳です。


八代駅を発車した肥薩おれんじ鉄道の川内行き普通列車は、不知火海に沿って南下していきます。
対岸に天草の島々を望む波静かな不知火海、麗らかな春の海です。


家並の向こうに、春の海。
ところどころで車窓には桜も見えて、気持ちのいい乗り鉄日和です。

八代駅を出て2時間半、肥薩おれんじ鉄道の終点、川内駅に到着しました。

ここは九州新幹線が開通する以前は鹿児島本線の途中駅だったのですが、現在ではJR九州と肥薩おれんじ鉄道と別会社の路線として分断されてしまっています。
これみよがしに線路を寸断するように置かれた大きな車止めが、何だか哀しいですねぇ…
尤も、現在も貨物列車は以前と変わらず直通運転を行っていますし、今日走るブルートレインも両社の路線を跨いで門司港駅から鹿児島中央駅まで直通します。
実は今でもレールはしっかりと九州の南北を結び、つながっているのです。

さて、肥薩おれんじ鉄道の終点まで来ましたが、別に列車を降りて何をやる訳でもなく、すぐに逆方面行きの列車に乗って折り返します。
傍目に見れば意味不明で理解不能な行動でしょうが、実はこれぞ乗り鉄の真髄!とにかく、鉄道に乗ることだけが目的なのですから。




肥薩おれんじ鉄道沿線の南部、鹿児島県内では列車は東シナ海に沿って走ります。
熊本県内の、波静かな内海の不知火海とは対照的に、島影も見えない広々とした外海、これまた美しい海岸線が続きます。

 途中、薩摩高城駅のプラットホーム待合所にあった駅ノート
年末年始の北海道旅行で、“秘境駅”小幌駅で見つけた駅ノートは雪に埋もれていましたが、こちらは簡素な雨よけ屋根の下にぶら下がっていました。
処変われば駅ノートも変わる…ですが、小さな駅を愛する人と旅人の想いは変わりませんね。
勿論、僕も記帳させて戴きました。

こんな調子で、海を見ながら半日気ままに乗り鉄を楽しみました。

さて、午後も遅い時間になりました。
そろそろ、ブルートレインの見る鉄に行きましょう!
今回、ブルートレイン「なは」を見る場所は肥薩おれんじ鉄道の阿久根駅。
この駅で「なは」は約40分間停車して大休止、その間じっくりと列車を眺めることが出来ます。

16:40、定刻にブルートレイン「なは」が阿久根駅に到着しました!

ここ阿久根駅に「なは」がやってくるのは、九州新幹線開業に伴ない「なは」が熊本以南の区間の運転を打ち切って以来6年ぶりになります。
まぁ実際には定期運転していた頃の「なは」は朝と日暮れ後に阿久根駅に発着していたので、この時間にやってくるのはかなり違和感があるのですが、この際そんなことは気にしません(笑)
牽引する機関車は先週の「はやぶさ」と同じED76-66、寝台車の編成も同じようですね。


編成最後尾を見に行くと、何故かテールマークは「はやぶさ」になっています。
あらら。。。
今日使われている編成は九州最後のブルトレ「はやぶさ」「富士」の廃止まで使用されていた14系寝台車ですから、24系25型寝台車を使用していた「なは」のマークは恐らく最初から入っていなかったんでしょうね、きっと。


プラットホーム上を歩いて、編成を見ます。プラットホームに長く横たわった青い客車には、やはり風格があります。
側面のサボ(方向幕)は正しく「なは」を出していたり「みずほ」や「はやぶさ」を出していたりバラバラですが、まぁそれも気にしないことにしましょう(笑)


それにしても、こうして眺めると本当に現役で定期運転していた頃を思い出しますねぇ…


行き違いの普通列車が隣の線に入ってきました。
単行1輌の軽量ディーゼルカーとブルートレインでは、やはり迫力が違いますねぇ。
肥薩おれんじ鉄道の主役の筈のディーゼルカーが、申し訳なさそうにブルートレインの横をトコトコとすり抜けて行きました。

さて、そろそろブルートレイン「なは」の発車時刻です。

駅に集まった大勢の人たちが、名残惜しそうに「なは」を取り囲みます。


17:19、「なは」は汽笛一声、西鹿児島…いや鹿児島中央駅目指し発車していきました。
「さようなら、ブルートレイン」

さて「なは」は行っちゃったけれど、僕はこのまま帰りませんよ。
何しろ先週から散々、大好きなブルートレインを見るばかりなので「乗り鉄」のフラストレーションが溜まっているのです。
このままでは気が済まない、僕もブルートレインに乗るぞ!
そんなことが、実は…出来るんです、ここ阿久根駅では!

これは、さっき撮った阿久根駅に停車中のブルートレインの写真。
左側に停車している「はやぶさ」マークを掲げた「なは」の右側にも、ブルートレインの車輌がいるのがわかりますか?
これが、阿久根駅前に停車しているもう一つの「なは」、あくねツーリング STAY tionです!
旅人と地域住民が交流することを目的として地元のNPO法人によって運営されている、この「旅人の宿」となったブルートレインに、今夜は泊まることにします!

阿久根でブルートレインに泊まろう!あくねツーリングSTAYtionに続く