阿久根駅前に停車中のブルートレイン「なは」、
あくねツーリングSTAYtion
平成22年3月27日、
肥薩おれんじ鉄道の阿久根駅でリバイバル運転されたブルートレイン「なは」を見送った僕は、そのまま阿久根でブルートレインに泊まっちゃうことにしました。
ここ阿久根には、地元のNPO法人によって運営されているブルートレイン「なは」の寝台車をそのまま使用した「旅人の宿」、
あくねツーリングSTAYtionがあるのです!
阿久根駅前の駐車場脇…というか、以前はそこも駐車場だったと思しき区画にレールが敷かれていて、その上にブルートレイン「なは」で使用されていた寝台車が2輌、鎮座在しています。
民家の裏の駐車場にブルートレインがいる風景、なかなかシュールです(笑)
この寝台車は以前は新大阪と西鹿児島、九州新幹線開業後は京都と熊本を結んでいた寝台特急「なは」で使用されていたもの。
「なは」の廃止後は廃車されそのまま解体される運命にありましたが、旅人と地域住民が交流することを目的とした宿として再び使用するために引き取られることとなり、ここ阿久根にやってきました。
かつて現役時代に毎日通っていた馴染み深い駅で第2の人生を送れることになった、幸せな寝台車たちです。
B寝台2人用個室「デュエット」のオハネフ25-2209はそのまま2人部屋の客室として、
開放2段式B寝台車のオハネフ25-206はオープンサロンの談話室として使用されています。
車輌には電源などが引き込まれていますが、基本的には線路の上を走っていた頃と全く同じ姿を留めています。
「なは」のテールマークもしっかり掲げられているのが嬉しいですねぇ。
さて早速、受付でチェックインをして寝台車の中に入ってみましょう。
NPO法人のスタッフの方が、親切に部屋まで案内して下さいます。
プラットホームはありませんが、出入口ドアにはウッドデッキの足場が組んであります。
デュエット車輌のドアから、車内に入ります。
「おお~!!」
車内も全く現役時代そのままですねぇ!
僕は「なは」に乗るときはいつも独り旅だったので、この2人用個室「デュエット」は見るだけで実際に利用したことはありませんでしたが、こうして思わぬかたちで「デュエット」に泊まれることになりました。
部屋に荷物を置いて身軽になったら、ちょっと隣の談話室車輌を見に行きましょう。
連結部の貫通路。「く」の字に折れ曲がっています。
かなり極端な角度で折り曲げて2輌の寝台車を連結しているようですね。
ちなみに談話室車輌のオハネフ25は何故か、本来は編成の端に向けるべき車掌室側を中間に向けて連結されています。これは逆向きの方が見栄えが良かった筈なのに、残念だなぁ。
何故か「富士」のテールマークを出しているのも見えますね(笑)
開放2段式B寝台車の車内。ベッドにはカーテンもそのまま残されています。
お馴染みの向かい合わせの2段寝台。
この車輌は談話室や食事スペースとして使用されているのですが、僕としてはこの2段式B寝台にも寝てみたいですね!
何しろ、この2段式B寝台は今迄の乗り鉄の旅で数えきれない程泊まりしたからねぇ。
「身体が70センチのベッド幅に適応してしまう」「シーツの張り方、毛布の広げ方、寝返りの打ち方を身体が憶えてしまっている」位にこの寝台に寝ましたから、思い入れも人一倍あるんですよこの2段寝台には!
暫く寝台車の中で、今迄の旅の想い出に浸っていましたが、
せっかく阿久根にいるのだからちょっと町を見に行ってみました。
あくねツーリングSTAYtionの受付で町の見所を聞いてみると…
「駅前の通りを左手に15分くらい歩くと阿久根の中心部に着きます。温泉もありますよ。駅前を右に曲がって歩くと…そうですね、1時間半くらいかかるけど大型ショッピングモールもあります」
と親切に教えてくれました。
あはは…1時間半歩くのはちょっときついなぁ…という訳で、駅近くをぶらぶら歩いてみることに。
そして、散歩中に見つけた素敵な図書館。
阿久根市立図書館、郷土資料館も同じ建物に入っています。
規模は小さいのですが蔵書も展示もなかなか充実していて、何よりクラシカルな雰囲気が気に入りました。
ここはいずれまた訪問して、博物館を訪ねるシリーズとして天燈茶房でも紹介したいですね!
ぶらぶら歩きと図書館に入り浸っているうちにすっかり暗くなったので、ブルートレインに帰ることにしましょう。
「あっ、テールマークに照明が灯ってる!」
寝台のモケットを汚さないように、寝るときは寝具セットを借りてシーツを使用します。
幅の狭い寝台車のベッドに普通サイズの毛布と掛け布団を使うので、見た目はグシャグシャですが寝心地は快適です。
寝台車なのに走行音が聞こえず、揺れないのでちょっと寂しい気もしますが…おやすみなさい。
寝慣れた寝台車のベッドでぐっすり眠って、翌朝。
車窓からの景色が変わらないのもちょっと残念ですが、それでも阿久根駅の構内が見えるので旅気分は味わえます。
部屋を片付けて、気持ち良くあくねツーリングSTAYtionのブルートレイン「なは」を下車しました。
肥薩おれんじ鉄道に乗って、さぁ帰ろうかね。
今日もいい天気です。
家に帰る途中の車窓の桜も咲き誇っていました。
…こんな感じで、楽しかったですよ!あくねツーリングSTAYtion。
ブルートレイン「なは」が廃止されてから、ちょうど2年目の春。
ファイナルランに乗って別れを告げた筈の「なは」に、こうしてまた乗ることが出来るようになるなんて、思ってもいませんでした。
「なは」をあくねツーリングSTAYtionとして蘇らせてくれたNPO法人Big up(ビゴップ)の皆さん、ありがとうございます!
僕もあくねツーリングSTAYtionを今後も応援します!
→あくねツーリングSTAYtion
阿久根のブルートレイン「なは」、また泊まりに来るよ!
あくねツーリングSTAYtion
平成22年3月27日、
肥薩おれんじ鉄道の阿久根駅でリバイバル運転されたブルートレイン「なは」を見送った僕は、そのまま阿久根でブルートレインに泊まっちゃうことにしました。
ここ阿久根には、地元のNPO法人によって運営されているブルートレイン「なは」の寝台車をそのまま使用した「旅人の宿」、
あくねツーリングSTAYtionがあるのです!
阿久根駅前の駐車場脇…というか、以前はそこも駐車場だったと思しき区画にレールが敷かれていて、その上にブルートレイン「なは」で使用されていた寝台車が2輌、鎮座在しています。
民家の裏の駐車場にブルートレインがいる風景、なかなかシュールです(笑)
この寝台車は以前は新大阪と西鹿児島、九州新幹線開業後は京都と熊本を結んでいた寝台特急「なは」で使用されていたもの。
「なは」の廃止後は廃車されそのまま解体される運命にありましたが、旅人と地域住民が交流することを目的とした宿として再び使用するために引き取られることとなり、ここ阿久根にやってきました。
かつて現役時代に毎日通っていた馴染み深い駅で第2の人生を送れることになった、幸せな寝台車たちです。
B寝台2人用個室「デュエット」のオハネフ25-2209はそのまま2人部屋の客室として、
開放2段式B寝台車のオハネフ25-206はオープンサロンの談話室として使用されています。
車輌には電源などが引き込まれていますが、基本的には線路の上を走っていた頃と全く同じ姿を留めています。
「なは」のテールマークもしっかり掲げられているのが嬉しいですねぇ。
さて早速、受付でチェックインをして寝台車の中に入ってみましょう。
NPO法人のスタッフの方が、親切に部屋まで案内して下さいます。
プラットホームはありませんが、出入口ドアにはウッドデッキの足場が組んであります。
デュエット車輌のドアから、車内に入ります。
「おお~!!」
車内も全く現役時代そのままですねぇ!
僕は「なは」に乗るときはいつも独り旅だったので、この2人用個室「デュエット」は見るだけで実際に利用したことはありませんでしたが、こうして思わぬかたちで「デュエット」に泊まれることになりました。
部屋に荷物を置いて身軽になったら、ちょっと隣の談話室車輌を見に行きましょう。
連結部の貫通路。「く」の字に折れ曲がっています。
かなり極端な角度で折り曲げて2輌の寝台車を連結しているようですね。
ちなみに談話室車輌のオハネフ25は何故か、本来は編成の端に向けるべき車掌室側を中間に向けて連結されています。これは逆向きの方が見栄えが良かった筈なのに、残念だなぁ。
何故か「富士」のテールマークを出しているのも見えますね(笑)
開放2段式B寝台車の車内。ベッドにはカーテンもそのまま残されています。
お馴染みの向かい合わせの2段寝台。
この車輌は談話室や食事スペースとして使用されているのですが、僕としてはこの2段式B寝台にも寝てみたいですね!
何しろ、この2段式B寝台は今迄の乗り鉄の旅で数えきれない程泊まりしたからねぇ。
「身体が70センチのベッド幅に適応してしまう」「シーツの張り方、毛布の広げ方、寝返りの打ち方を身体が憶えてしまっている」位にこの寝台に寝ましたから、思い入れも人一倍あるんですよこの2段寝台には!
暫く寝台車の中で、今迄の旅の想い出に浸っていましたが、
せっかく阿久根にいるのだからちょっと町を見に行ってみました。
あくねツーリングSTAYtionの受付で町の見所を聞いてみると…
「駅前の通りを左手に15分くらい歩くと阿久根の中心部に着きます。温泉もありますよ。駅前を右に曲がって歩くと…そうですね、1時間半くらいかかるけど大型ショッピングモールもあります」
と親切に教えてくれました。
あはは…1時間半歩くのはちょっときついなぁ…という訳で、駅近くをぶらぶら歩いてみることに。
そして、散歩中に見つけた素敵な図書館。
阿久根市立図書館、郷土資料館も同じ建物に入っています。
規模は小さいのですが蔵書も展示もなかなか充実していて、何よりクラシカルな雰囲気が気に入りました。
ここはいずれまた訪問して、博物館を訪ねるシリーズとして天燈茶房でも紹介したいですね!
ぶらぶら歩きと図書館に入り浸っているうちにすっかり暗くなったので、ブルートレインに帰ることにしましょう。
「あっ、テールマークに照明が灯ってる!」
寝台のモケットを汚さないように、寝るときは寝具セットを借りてシーツを使用します。
幅の狭い寝台車のベッドに普通サイズの毛布と掛け布団を使うので、見た目はグシャグシャですが寝心地は快適です。
寝台車なのに走行音が聞こえず、揺れないのでちょっと寂しい気もしますが…おやすみなさい。
寝慣れた寝台車のベッドでぐっすり眠って、翌朝。
車窓からの景色が変わらないのもちょっと残念ですが、それでも阿久根駅の構内が見えるので旅気分は味わえます。
部屋を片付けて、気持ち良くあくねツーリングSTAYtionのブルートレイン「なは」を下車しました。
肥薩おれんじ鉄道に乗って、さぁ帰ろうかね。
今日もいい天気です。
家に帰る途中の車窓の桜も咲き誇っていました。
…こんな感じで、楽しかったですよ!あくねツーリングSTAYtion。
ブルートレイン「なは」が廃止されてから、ちょうど2年目の春。
ファイナルランに乗って別れを告げた筈の「なは」に、こうしてまた乗ることが出来るようになるなんて、思ってもいませんでした。
「なは」をあくねツーリングSTAYtionとして蘇らせてくれたNPO法人Big up(ビゴップ)の皆さん、ありがとうございます!
僕もあくねツーリングSTAYtionを今後も応援します!
→あくねツーリングSTAYtion
阿久根のブルートレイン「なは」、また泊まりに来るよ!