宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

水稲あぜ道相談会で今後の栽培管理を確認しました。

2023年07月19日 17時31分55秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和5年7月7、10、12日の3日間、気仙沼市、南三陸町の各営農センター管内で、JA新みやぎ主催の水稲あぜ道相談会が開催されました。

 気仙沼3か所、志津川1か所の計4か所の水田を会場に、合計27名の農家が参加しました。

 相談会では、気仙沼農業改良普及センター担当者から現在の生育と追肥・防除等の今後の注意点について説明後、農薬販売店・メーカーから自社商品の紹介を受け、ほ場を見ながら管理の要点を確認しました。

 今年は5月の移植以降、高温で推移しているため、水稲の生育も早まっています。

 そのような中、いずれのほ場も生育は良好で、雑草・病害虫の発生も確認されず、畦畔の草刈り等もされ、適切に管理されていました。

 参加した農家からは、幼穂形成期の追肥の判断や施用量、今後予定されるいもち病や斑点米カメムシ類の防除、後発雑草等の対策や高温下での水管理等について、熱心に質問があがり、盛んに情報交換が行われました。

 普及センターでは、HP等で随時稲作情報を発行するとともに、現場の相談にも対応していますので、お気軽にお問合せください。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農業用ドローンによる作業実演会を開催しました。

2023年07月14日 11時13分29秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 農業を効率化するスマート農業の普及に向け、7月5日に、気仙沼市本吉町の株式会社小峯興業のほ場を会場に、農業用ドローンの作業実演会を開催し、生産者や関係機関23名が参加しました。

 宮城県の「アグリテックアドバイザー派遣事業」を活用し、株式会社ケーエス、スカイ営業部の菅原課長をアドバイザーとして招き、令和5年4月に運用が開始されたRTK-GNSS基地局を活用したドローンの自動飛行について説明を受けるとともに、肥料といもち病対象の水田施用剤の散布作業を行いました。

 RTK-GNSSは従来のGNSSより高精度で、数㎝程度の誤差で高精度な作業が可能です。散布実演が行われると、参加者からは、驚きの声が上がるとともに、熱心に作業を見学されていました。

 自動飛行の場合も、安全確認のためのナビゲーターが必要なこと、散布する資材に応じ、機械の事前設定が必要なことなど、注意点はありますが、高精度な作業や効率化に向けて有効な技術です。

 RTK-GNSS基地局の利用は始まったばかりですが、スマート農業の普及に向け、今後も随時研修会、実演会を開催してまいりますので、御興味のある方はぜひ御参加ください。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和5年度JA新みやぎ稲作生産者連絡協議会が開催されました。

2023年07月10日 17時50分28秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 6月19日、気仙沼市の水田を会場に、令和5年度JA新みやぎ稲作生産者連絡協議会が開催され、生産者や関係機関から計31名が参加しました。

 2生産者の展示ほ場で、新規資材を用いた栽培状況を対照ほ場と並べて視察するとともに、各資材メーカーから特徴の説明を受けました。

 除草剤では、塊茎を形成する雑草に卓効を示す剤や薬効を確保しつつ低コスト化を実現した剤、殺菌殺虫剤では、病害虫を幅広く防除可能な育苗箱施用剤、管内で散見される秋落ち対策に有効な土壌改良材や近年問題となるプラスチックの海洋流出対策として被覆プラスチックの削減・不使用肥料など、様々な資材が供試され、参加者は興味深くほ場を見比べるとともに、資材について担当者や参加者同士で意見交換しました。

 普及センターからは、管内の水稲生育状況や各資材の効果が十分発揮できるよう、ほ場の養分や発生雑草等に応じた資材の選択、水管理等を行うよう説明しました。

 自分のほ場に適した資材選択に迷われた場合は、お気軽に普及センター等にお尋ねください。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 先進技術班 TEL:0226-25-8069 FAX:0226-22-1606


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和5年度第1回たまねぎ部会(品目別団地振興部会)研修会が開催されました

2023年07月10日 16時36分53秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

令和5年6月20日、山元町の株式会社やまもとファームみらい野を会場として、第1回たまねぎ部会の研修会が開催されました。当法人では令和5年産の作付け面積が26ha(直播6ha)で、需要側からの要望も高いとの事です。

圃場見学では、たまねぎ収穫に係る根切、ほ場乾燥など一連の作業状況の説明や拾い上以降の乾燥作業の方法等の説明がありました。

室内での座学では、宮城県における直播栽培のポイントや今後、県内各産地のたまねぎ乾燥を受け入れる施設の内容についての説明などがありました。

これまで、仙台普及センター管内でもたまねぎ栽培は、仙台東部の土地利用型法人による機械化体系の取組や中山間地域の高収益作物として試験的に導入した経緯がありますが、乾腐病の発生や排水対策、雑草等の問題などで定着が難しい状況となっています。仙台普及センター管内で定着しなかった原因と対策などを再確認しながら、定着が図れるのか検討してまいります。

 

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8320

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和5年度第1回JA仙台稲作部会協議会が開催されました

2023年07月06日 09時25分51秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和5年6月29日、JA仙台本店で「令和5年度第1回JA仙台稲作部会協議会」が開催され、各地区の稲作部会委員やJA仙台、全農、普及センターの職員が参加し、今年度の稲作への取組み方針や環境保全米への取組みについて意見が交わされました。

 普及センターからは、6月22日に発行した仙台稲作情報をもとに生育調査ほの現況や今後の栽培管理について説明しました。また、7月12日に仙台農業改良普及センター主催で開催する「だて正夢・金のいぶき地域栽培塾」、及び6月から実施している農薬危害防止運動について情報提供をしました。

 JA仙台では、環境保全米への取組みを一層推進していく方針で、参加者からは環境保全米の条件や栽培管理などについて活発な議論が行われました。

 普及センターでも「安全安心な農畜産物の供給支援」を行っており,環境にやさしい米づくりについて,JAと連携して支援していきます。

 

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8410

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第2回水稲乾田直播栽培勉強会を開催しました

2023年06月21日 09時58分13秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化
 仙台農業改良普及センターでは、今年度も水稲乾田直播栽培勉強会を開催し、乾田直播栽培技術を導入し水稲の収量向上を目指す生産者を重点的に支援することとしています。5月30日に仙台市若林区において、「苗立ち/雑草防除/水管理」をテーマに今年度2回目の勉強会を開催しました。参加者は地元農業者や農協職員など10名でした。
 普及センターから雑草防除や水管理等について説明をした後、ほ場3か所で現地検討を行いました。今年は各ほ場の苗立本数や苗立率の調査も普及センターで行っており、耕種概要とそれらの数値を比較しつつ意見交換を行いました。また、雑草防除の回数を減らす方法やイネ出芽後の入水のタイミング等についても、参加者同士で熱心に意見交換が交わされました。
 普及センターでは、今後も水稲乾田直播栽培の技術定着を支援してまいります。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

令和5年産麦類の適期刈取りについて検討を行いました

2023年06月21日 08時49分43秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化
 令和5年5月16日にJA仙台主催の「令和5年度第1回JA仙台麦生産部会協議会」、19日にJA新みやぎあさひな統括営農センター主催の「令和5年産麦の現地検討会」が開催され、あわせて8法人の代表者の出席がありました。
 これらの会の中で、普及センターから令和5年産麦類の生育状況や刈取り適期について解説し、JAからは今年の刈取り適期に基づいた荷受け計画について説明がありました。今作の管内の麦類の生育は例年にくらべると前年より10日前後早く進んでおり、刈取り適期も早まる見込みです。生産者も今作の麦の出来に手ごたえを感じており、刈遅れにならないように各法人内で打合せをし、刈取り計画を今後策定すると話していました。
 普及センターでは、今後もJAと連携して麦類の生産性向上を支援していきます。


〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第1回アグリテック活用推進セミナーを開催しました

2023年06月13日 15時21分03秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化
 宮城県では、スマート農業などのICT技術を活用したアグリテックを推進しています。
 アグリテック機器での活用を見込むRTKシステムは、GPSなどの人工衛星から得られる位置情報をより精度の高い情報に補正し、数センチ単位の機械作業ができるシステムです。農業分野では、作業の省力化や負担軽減につながる技術として期待されています。県では、昨年度、RTK基地局を県内7か所に設置し、県全域をカバーエリアとして令和5年4月から本格的に運用を始めています。

 令和5年6月5日には、RTKシステムの本格運用後に初めて、RTKシステムの効果的な活用と普及に向けたセミナーを開催し、農業者や支援機関など約100名が参加しました。
 セミナーでは、ヤンマーアグリジャパン株式会社の協力のもと、大郷町の有限会社薬師農産のほ場で、RTKシステムを活用した「えだまめ」の播種作業を実演しました。また、今年度からスマート農業技術のワンストップ支援を行っている「スマート農業コンシェルジュ」から、RTKシステムの概要や利用方法を情報提供しました。

 県では、RTKシステムの利用申し込みを随時受け付けております。また、アグリテックの普及拡大に向けて、「アグリテックアドバイザー派遣」による専門的指導や、「みやぎスマート農業推進ネットワーク」でアグリテックに関して情報共有するなど、農業者を支援しています。
 RTKシステムの利用など、アグリテックにご興味のある方は、各地域の農業改良普及センターや県農業革新支援センターに、お気軽にご相談ください。

「宮城県RTKシステムの利用案内について」(https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/nosin/rtk-system.html)



〈連絡先〉
宮城県農業革新支援センター (農政部農業振興課普及支援班)
仙台市青葉区本町3-8-1
TEL:022-211-2837 FAX:022-211-2839
E-mail:gbfs@pref.miyagi.lg.jp

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

RTKをテーマとした「アグリテック活用推進セミナー」が大郷町で開催されました

2023年06月08日 16時25分37秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 令和5年6月5日、大郷町のえだまめ生産ほ場において、RTKシステムの露地園芸への活用をテーマとしたセミナーが開催されました。当該ほ場では、㈲薬師農産がえだまめを栽培し、普及センターでえだまめの生産振興を目的としたプロジェクトを通して、排水対策などの栽培技術支援を行っています。

 RTKは,地上に設置した基地局から発信する補正信号を受信してGPS測位の精度を向上させる測位技術で、これにより農業機械の自動運転等で高精度(誤差数cm)の作業が可能となります。県では昨年度、このRTK基地局を県内7か所に整備し、活用を推進しているところです。

 当日は、ヤンマーアグリジャパン㈱の協力のもと、RTK装着トラクターによる耕起・播種・除草剤散布の作業が行われ、参加者は作業の速度や精度などを観察しました。このセミナーには、県内の農業者や関係機関などから約100名の参加があり、農業の高齢化や人手不足と今後予想される担い手の経営の大規模化などを見据え、RTKに関心が高まっている様子をうかがうことができました。

セミナー開催の様子

RTK自動操舵による播種作業

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8410

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイガモロボや水管理システムで環境にも人にも優しい農業を!

2023年05月31日 11時57分32秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 大崎市などが組織する「大崎市有機農業・グリーン化推進協議会」は、スマート農機の現地講習会を大崎市松山で開催し、生産者や国、県、JAなど約40人が参加しました。これは国の「みどりの食料システム戦略」に対応して有機農業に取り組む生産者に役立つ技術として、水田雑草の成長を抑えるアイガモロボとスマートフォンを活用した水管理システムの実証実験について紹介しました。

アイガモロボはソーラーパネルとバッテリーを搭載し、水田を自動で移動しながらスクリューで泥を巻き上げ光を遮断し、雑草の発生を抑えるものです。水管理システムは水位や水温がスマートフォンから確認できるほか、入水を制御できるモデルでは遠隔で設定した水位まで水を入れることができ、メーカーの実演では参加者の注目を集めていました。

普及センターでは、講習会を主催した協議会に参画し、生産者や関係機関と連携しながら環境にやさしい技術の実証や普及について支援していきます。

 <問い合わせ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする