宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

北浦梨のせん定講習会が開催されました

2024年12月20日 17時21分16秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 JA新みやぎ北浦梨部会(部会員35人)は、令和7年産の高品質な果実生産に向けて、12月6日にせん定講習会を開催しました。

 

 昨年に引き続き、利府町の日本なし生産者・引地龍夫氏を講師に招いて開催し、部会員18人が参加しました。

 始めに、昨年と同じ「幸水」及び「あきづき」の樹を引地氏がせん定するとともに、昨年からの変化や今回せん定を行うに当たってのポイントについて解説をいただきました。昨年のせん定で2~3年利用した「結果枝」を一気に更新するとともに、今年の新梢管理と着果量のバランスがとれたことで、来年から果実生産を行う結果枝に花芽がしっかりと着くとともに、来年1年かけて結果枝へと育てるための「予備枝・待ち枝」候補枝が適当な間隔で発生しており、参加者は一連の講習会の成果をしっかりと確認していました。

 また、普及センターからは果実肥大や病害虫発生の振り返り等、令和6年産の総括を行うとともに、プロジェクト課題で取り組む情報受発信ツールの概要説明と参加誘導を行いました。

 

 普及センターでは、今後も大正時代から続く特産品である「北浦梨」の安定生産に向けて部会活動を支援していきます。

 

<問合せ先>

  美里農業改良普及センター  先進技術班    TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブロードキャスタを活用した堆肥散布の実演会を開催しました

2024年12月20日 15時49分32秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

令和6年12月10日(火)に、柴田町において、ブロードキャスタを活用した堆肥散布の実演会を開催し、土地利用型の農業法人やJA等の関係機関など27名が参加しました。

 近年、化学肥料等の資材高騰による経費の増加などが課題となっており、それらの対応策の一つとして堆肥の活用があります。

しかし、堆肥には「堆肥散布用の機械(マニアスプレッタ等)を新たに導入する必要がある」、「堆肥の流通体制が整備されていない」、「堆肥の品質や使い勝手が悪い」などのネガティブな印象を持つ人が多く。その不安を払しょくする必要があるため、この実演会を開催しました。

前半は、 堆肥活用による地力改善効果と水稲収量アップのポイントと題し、今年度、豚ぷん堆肥を利用した実証圃の試験結果から、単収が向上したことや肥料費の低減が図られたことなどを普及センターが説明しました。

後半は、今回使用した豚ぷん堆肥の特徴とフレコンバックを使用した運搬方法について(株)ヒルズから、また、トラクターに直付けされたクレーンによる堆肥の投入とブロードキャスタによる散布について(株)IHIアグリテックから、最後にRTKなどの測位システムを活用した農作業の効率化についてクボタアグリサービス(株)から、それぞれ説明いただいた後、機械作業の実演をしました。

 参加者からは「堆肥の導入効果が分かった」「堆肥に対する常識が変わりました」などの意見をいただきました。

 普及センターでは今後も農業技術の改善に役立つセミナー等を開催してまいります。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第一班

     TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第5回美里地区みやぎ農業未来塾「土壌肥料研修」を開催しました

2024年12月20日 10時07分33秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 令和6年12月3日(火)に美里農業改良普及センターを会場として、若手農業者を対象とした第5回美里地区みやぎ農業未来塾「土壌肥料研修」を開催しました。

 今回は、土づくりへの理解を深めるために、ヤンマーアグリジャパン株式会社東北支社及び古川農業試験場、当所が講演を行いました。

 はじめに、当所先進技術班の齋藤技師より「土壌の基礎知識と土壌分析に基づいた施肥設計について」と題し、土壌の基礎知識や当所で実施している土壌分析と施肥設計の活用について説明しました。

 次に、古川農業試験場の小野寺総括研究員より「堆肥活用のポイント」と題し、堆肥の種類や特徴、水田ほ場で施用する場合の窒素等の減肥について講演いただきました。

 最後に、ヤンマーアグリジャパン株式会社東北支社の阿部課長より「排水性改善対策のポイントについて」と題し、排水性改善の重要性と実際の対策(明渠、暗渠施工など)について、動画資料を交えながら講演いただきました。また、「カットドレーンmini」の実機展示も行われました。

 参加者からは「土づくりの基礎について学ぶことができた」「今回学んだことを自身の営農に活かしたい」等の感想が寄せられ、有意義な研修となったようでした。

 普及センターでは、今後も未来塾の開催を通して若手農業者の栽培技術向上等を支援していきます。

 

   

 

<連絡先>

  美里農業改良普及センター地域農業班  TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

農作物等鳥獣被害対策及び農作業安全講習会、農業者意見交換会が開催されました!

2024年12月20日 09時09分12秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化

令和6年12月13日、東松島市役所矢本庁舎において、令和6年度農作物等鳥獣被害対策及び農作業安全講習会並びに農業者意見交換会が地域農業再生協議会及び認定農業者連絡協議会主催により開催され、参加者はおよそ30人でした。

東部地方振興事務所の農業振興班から東松島市で拡大しつつある鳥獣被害の実態と対策、石巻普及センターからは農作業死亡事故の多い乗用型トラクター、歩行型トラクターの事故要因と防止対策及び近年事故件数が多くなっている熱中症の応急対応などについて説明しました。 特に、農業機械による死亡事故の要因は、機種ごとにほぼ特定の要因が高い割合を占めている事と、安全フレームが無い古いトラクター等での事故が多い状況であることを説明しました。更に、宮城県内で発生した過去5年間の農作業事故の事例を紹介しました。

また、東北農政局から米をめぐる状況として、令和6年と7年の需給調整の見通しや水田活用の直接支払交付金等の概要と交付対象水田の水張について説明があり、参加者は熱心に説明を聞いていました。

普及センターは今後も関係機関と連携して、農作業安全や鳥獣害対策などの情報提供してまいります。

 

<連絡先>

 宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 

 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

出荷開始!いちご目揃会開催!

2024年12月20日 08時45分26秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 令和6年12月10日に、令和7年産河南いちご部会出荷目揃会が、部会員と(株)石巻青果、JAいしのまき、普及センターの出席のもと行われました。本格的な出荷を前に、石巻青果からは本年産のいちごの市場情勢について情報提供があり、JAからは出荷規格やクリスマス業務対応、時期別のカラーチャートなど出荷時の留意点について説明がありました。普及センターからは、厳寒期のハウス管理や病害虫防除について情報提供を行い、適切な栽培管理が行われるよう指導しました。

 本年作は、8月の猛暑の影響で花芽分化の遅れやバラツキ及び一部では炭疽病の発生が見られましたが、定植後は日照不足の時期があったものの10月以降は気温が高めで推移したことから生育は順調に進み、収穫は例年並みの11月下旬から始まりました。今後も定期的な巡回指導を通じて安定生産を支援していきます。

 <連絡先>  宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班

          TEL0225-95-1435 FAX0225-95-2999


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする