利府町は古くから日本なしの栽培が盛んで,県内では蔵王町に次ぐ栽培面積があります。毎年9月になると県道8号線(通称利府街道)沿いを中心に約60か所ある直売所がオープンします。
今年は春先の低温により,「幸水」で4~5日ほどの生育遅れでスタートし,6月の生育調査では,果実の径が対平年比で90%程と今後の生育が心配されましたが,その後の天候にも恵まれ,収穫期には平年並みかそれ以上の大きさになったところが多くなりました。夏期の暑さにも恵まれ,大変甘い果実に仕上がりました。
また,心配された放射性物質も検査の結果不検出となり,今年も多くのお客様に安心してお買い上げ頂くことができました。
「利府のなし」と言うと,これまでは「長十郎」のイメージがありましたが,最近では食味の良い「あきづき」や「かおり」等の新品種への更新が進んでおり,よりお客様の好みにあった産地へと変わりつつあります。
普及センターでは,今後も利府なしの産地発展に向け,支援を行っていきます。
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