角田市の前原郡山集落では,平成10年度から経営体育成基盤整備事業が実施され,これを契機に,土地利用の調整などを担う‘前原郡山営農改善組合’と集団転作を担う‘Green5えだの’を設立し,2階建て方式の集落営農を実施しています。
‘Green5えだの’(組合員6名)は,集団転作作物として大麦,大豆を栽培するほか,直売所‘たんぽぽ’も立ち上げ,平成17年から活動を行ってきましたが,近年は集落農地の保全などの観点から,安定した組合運営が課題となっていました。
そこで,当普及センターでは昨年11月から月1回程度,組合員全員と定期的に打合せ会を開催し,営農ビジョン策定について支援してきました。
最初の打合せ会では,経営品目の収量・品質,経営収支,組合員の出役状況など,経営に関する計数をまとめながら,組合の現状について組合員間の認識の共有化を図りました。
次に,集落農業の現状を把握するため,地権者に対して本年1月に意向調査を実施しました。調査内容は,水稲栽培管理機械等の所有状況や今後の営農意向などで,全54戸にアンケート形式で行いました。
これらの結果を踏まえ,SWOT分析とTN法を活用しながら,組合員全員で営農ビジョン策定の作業を実施しました。
SWOT分析では,内部環境の強み・弱み,外部環境の機会・脅威について,組合員から自由に意見を出してもらい,それらに対する対応策を洗い出しました。
さらに,出された対応策について,重要度,難易度,緊急度の観点から各々5点満点で採点後,これらの合計値で順位付けをし(TN法),最終検討を経て営農ビジョンを策定しました。
なお,これら作業過程で法人化への機運が高まり,来年度中に集落の水稲作業受委託等も経営に含めた農業生産法人になることで合意が得られました。
普及センターとしては,‘Green5えだの’が集落農業を安定的に担う組織となるよう,今後も引き続き支援をしていきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138
‘Green5えだの’(組合員6名)は,集団転作作物として大麦,大豆を栽培するほか,直売所‘たんぽぽ’も立ち上げ,平成17年から活動を行ってきましたが,近年は集落農地の保全などの観点から,安定した組合運営が課題となっていました。
そこで,当普及センターでは昨年11月から月1回程度,組合員全員と定期的に打合せ会を開催し,営農ビジョン策定について支援してきました。
最初の打合せ会では,経営品目の収量・品質,経営収支,組合員の出役状況など,経営に関する計数をまとめながら,組合の現状について組合員間の認識の共有化を図りました。
次に,集落農業の現状を把握するため,地権者に対して本年1月に意向調査を実施しました。調査内容は,水稲栽培管理機械等の所有状況や今後の営農意向などで,全54戸にアンケート形式で行いました。
これらの結果を踏まえ,SWOT分析とTN法を活用しながら,組合員全員で営農ビジョン策定の作業を実施しました。
SWOT分析では,内部環境の強み・弱み,外部環境の機会・脅威について,組合員から自由に意見を出してもらい,それらに対する対応策を洗い出しました。
さらに,出された対応策について,重要度,難易度,緊急度の観点から各々5点満点で採点後,これらの合計値で順位付けをし(TN法),最終検討を経て営農ビジョンを策定しました。
なお,これら作業過程で法人化への機運が高まり,来年度中に集落の水稲作業受委託等も経営に含めた農業生産法人になることで合意が得られました。
普及センターとしては,‘Green5えだの’が集落農業を安定的に担う組織となるよう,今後も引き続き支援をしていきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 地域農業第一班
TEL:0224-53-3516 FAX:0224-53-3138