宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「今こそ見直そう!野菜のための土づくり」

2014年02月05日 16時45分23秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
ここ数年,園芸作物の生産現場において土壌の塩類集積とバランスの悪化による収量・品質の低下が顕著に見られており,普及センターで分析している園芸土壌の3割以上が塩類集積土壌と診断されています。普及センターではJAみどりのと連携して,塩類集積土壌対策のプロジェクトを推進しています。その活動の一環として,去る1月22日に開催された「JAみどりの園芸振興大会」において,東京農業大学の後藤逸男教授を招き「今こそ見直そう!野菜のための土づくり」と題し講演して頂きました。
 後藤教授からは,過剰施肥により生育異常や土壌病害が発生し,減収や品質低下の要因になることを分かりやすく説明して頂きました。さらに,JAみどりの管内の土壌分析値を解析した結果,特に施設土壌が「メタボ化」しており,ECが高く,リン酸,石灰,苦土も過剰で,これまでの土作りの考えを「打ち捨てる」必要があると呼びかけました。参加した生産者からは,「以前の土作りの考えとはまったく違った」,「土壌病害とリン酸過剰の関係がよく理解できた」等,研修に参加して良かったとの声が多数聞かれました。
 また,普及センターからは,本年度,塩類集積対策で設置した展示ほの成果について情報提供しました。今後も普及センターでは,JAみどりのと連携し,管内園芸産地の塩類集積土壌の改善に取り組んでいきます。

<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115
FAX 0229-32-2225

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施設きゅうり講習会で適正施肥を推進

2014年02月05日 16時16分52秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 近年、施設園芸土壌における塩類集積が全国的な問題となっています。今年度、美里農業改良普及センターはこの問題を重点課題の一つに定め、JAみどりのと協力しながら適正施肥や効率的な除塩方法の普及に取り組んできました。その一環として、JAみどりの施設きゅうり部会と緩効性肥料を用いた窒素単肥施用に取り組み、平成25年産施設きゅうりの試験では三要素入り肥料を用いた慣行施肥以上の収量・品質が得られました。
 平成26年2月3日に開催されたJAみどりの施設きゅうり部会の講習会では、普及センター職員が講師を務め、最新の農薬リストに従ったローテーション防除や緩効性窒素肥料を用いた単肥試験の結果について説明しました。また、この試験結果を参考に作成した施肥マニュアルを提供し、現地検討会や成績検討会の結果を踏まえてマニュアルを実証・改良していくことを提案しました。部会員からは、「単肥は収量が上がらないと思い敬遠していたが、今回の結果を参考に取り組んでみたい。」といった声が上がり、今年から数名の生産者が新たに単肥に取り組むことになりました。
 普及センターでは、今後もこのような活動を通じて、持続的な園芸生産を推進していきます。

<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0229-32-3115 FAX 0229-32-2225

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平成25年度の仙台農業復興塾が終了しました

2014年02月05日 13時58分57秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
仙台農業改良普及センターはJA仙台と共催で仙台農業復興塾を開催しています。仙台東部地区の震災による津波被害からの農業の復興のため,本年度は農山村地域経済研究所の楠本雅弘所長を講師に4回シリーズで行ってきました。平成26年1月27日に第4回を開催し,本年度すべての復興塾が終了しました。
 4回目のテーマは「地域の未来に向けた計画づくりと実践」で,農業生産組織の代表者など約50名が参加しました。講師の楠本所長より,法人設立の際の注意点,財務体質の充実に向けた方法,経営計画づくりや目標の立て方など,前回まで以上に具体的な内容について講義を受けました。参加者からは,経営管理に役立つ内容で参考になったといった感想が多く寄せられました。
 普及センターでは来年度も仙台農業復興塾を継続し,仙台東部地区の農業の復興を支援して行きます。

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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「稲作総合検討会」が行われました

2014年02月05日 10時25分09秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年1月28日,遊学館(かなんホール)で稲作総合検討会が行われ,大規模稲作農家,関係機関併せて約50名が参加しました。
 その中で普及センターより,平成25年産水稲の総括と今後の栽培について研修を行いました。平成25年産水稲については,7月の低温や多雨等により発生が懸念されたいもち病や不稔も一部の飼料用米や地域にとどまり,最終的には,作況指数「104」,1等米比率93.5%と量・質ともに優れる結果となった旨を説明しました。また,今後の栽培については,高品質米を生産するポイントとして雑草・病害対策や施肥管理,水管理等の説明をしました。
 普及センターでは,今後も引き続き水稲生産の支援を行っていきます。


研修を聞く参加者


研修を行う普及員

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「トルコギキョウ」現地検討会及び抑制品種検討会を開催

2014年02月05日 09時40分47秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年1月29日の午前,促成栽培トルコギキョウの栽培状況を確認するための現地検討会が開催されました。また午後には促成の後作の抑制栽培で導入可能な新品種について,取扱メーカー5社を招き,「特性」や「導入のポイント」についての紹介がありJAみやぎ仙南花卉部会トルコギキョウ生産者20名が学びました。
 現地検討会では,管内を代表する生産者のハウスを最初に視察させていただき,促成栽培の手本を栽培者全員で確認しました。その後,作付4年目となる生産者を巡回し,随時今後の管理の注意点について先輩生産者より指導をうけました。「重油が高くても加温する時期にはきちんと加温し良品生産を心掛けないと,出荷時期が遅れ次作の作付計画にも支障がでて,次々作業が遅くなって負のスパイラルから抜け出せなくなる。年2作するならその点を押さえて対応しないといけない」と厳しく指摘されました。
 普及センターからはパソコンやスマホを通じて先輩生産者の栽培状況を知ることができる遠隔監視システムを試験導入している情報をお知らせし,その利用を働きかけしました。
 午後には,次作の抑制栽培におすすめの品種について,全国産地の動向を踏まえながら,トルコギキョウ取扱メーカー5社より情報提供がありました。すでに予約で種子量が不足している人気品種もあり,他産地の対応の速さを感じた研修会でもありました。
 昨年より出荷本数や販売額が増え,今後も伸びが期待できる品目として,普及センターでは,技術の向上による産地育成のため,最新の情報提供等,現地活動を通じて積極的に支援してまいります。

先輩生産者ハウスでの検討      現地での実践指導       熱心に耳を傾ける品種説明会
                   



〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第二班 
       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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