宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

宮城県農村教育青年会議で最優秀賞を受賞しました

2016年03月09日 15時54分20秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 平成28年2月20日,エスポールみやぎ(仙台市宮城野区)において,平成27年度宮城県農村教育青年会議が開催(主催:宮城県農村青少年クラブ連絡協議会等)され,「プロジェクト発表」の部で,石巻地区の阿部欣悦さんが最優秀賞を受賞しました。
 今年度の「プロジェクト発表」の部は,県内各地区より8名の発表があり,近年にない激戦となりました。阿部さんは「大規模園芸経営体におけるきゅうりの整枝方法」と題して,大規模園芸経営体における雇用管理の中で,作業者の作業効率改善を目的とした整枝方法“つる下ろし栽培”について発表しました。阿部さんは東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市釜地区の出身で,震災後に設立した株式会社やまとファーム石巻の役員を務め,石巻市須江地区に整備された復興園芸団地のハウスで主にきゅうり栽培を担当しています。“つる下ろし栽培”と慣行の“摘心栽培”を比較したところ,作業性が良く,収穫ピークも同等で収益性も良い結果となりました。今後とも,適正品種の検討や詳細な作業時間の調査などを行っていくとのことです。
 なお,最優秀賞を受賞した阿部さんは,来年度開催される第47回東北農村青年会議福島大会において発表します。
 普及センターでは関係機関と連携して,若手農業者や新規就農者への支援等を継続し,地域農業の復興に取り組んでいきます。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-1435  FAX:0225-95-2999


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大唐桑のせん定と植え付けを実演しました

2016年03月09日 11時23分41秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

平成28年3月2日,気仙沼市唐桑町で,大唐桑栽培愛好会主催で,大唐桑の苗木100本の配布にあわせて,ほ場管理と植え付け実地講習会が開催されました。大唐桑(おおからぐわ)は,果実が大きい桑品種で,果実と葉を食用とするため平成15年から旧唐桑町で栽培されています。果実はジャムに,葉はお茶とパウダーに加工され,お菓子の材料にも利用されています。

普及センターから,食用桑(果実・葉)の施肥や病害対策などの栽培管理について情報提供を行いました。その後ほ場に移動し,せん定と苗木の植え付けを実演しました。数年せん定されていない株は枝の更新のため株元まで切り戻し,果実を収穫する株では間引きせん定を行いました。会員同士で,せん定や病害虫について活発に意見交換されていました。

普及センターでは,今後も大唐桑の栽培技術向上について支援していきます。

<連絡先>

宮城県本吉農業改良普及センター 先進技術班

〒988-0341 気仙沼市本吉町津谷桜子20-2

0226-29-6044


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