宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

第1回JAいしのまき農業法人会研修会

2016年08月29日 07時48分04秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
石巻地域では津波による被災農地の復旧が進んでおり,現在,約9割が復旧しています。農地復旧と平行して新たな法人の設立や農地集積が進み,今後,地域農業の担い手として重要な役割を担うことが期待されていますが,多くの法人は設立後間もなく,組織運営能力の向上や担い手,後継者の確保,育成が重要な課題となっています。
 JAいしのまきでは,法人が抱える諸課題の解決を支援するため,平成26年5月14日に「いしのまき農業協同組合農業法人会」を設立し,毎年研修会を開催しています。
 8月9日に開催された今年度第1回目の研修会では,社会保険労務士で中小企業診断士の鈴木大輔氏を講師に招き「農業生産法人の組織運営と労務管理」と題した講演が行われ,企業統治のルールづくりや労働関係法令についてのお話がありました。現在の法人運営において見直すべきところや今後取り組んでいかなければならないことなどがわかりやすく解説され,今回出席した16法人の役員30名にとって大変参考となる内容でした。
普及センターでは,今後もJA等の関係機関と協力し,研修会の開催などを通じて農業法人の経営管理の改善を支援していきます。

 <連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

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地域の宝研究開発事業オリーブ栽培現地検討会

2016年08月29日 07時36分37秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 石巻市は地域の宝研究開発事業でオリーブの試験栽培を実施しており,平成26年に旧牡鹿町と旧雄勝町,平成27年に旧北上町,平成28年には旧河北町内に試験ほ場を設け,生育や病害虫の調査を行っています。
 8月8日にオリーブ栽培日本一の香川県から(株)アライオリーブ代表荒井信雅氏を講師に招き,現地検討会を開催しました。市内4ほ場を巡回し,樹の生育や障害の発生状況,今後の管理方法についてアドバイスをいただきました。40aに100本植栽した旧北上町の試験ほ場は新梢の生育も順調で,樹高も既に2mを超した樹もあり,良好な生育でした。 
 各試験ほ場とも果実の収穫ができる結果樹齢には達していませんが,冬の寒さにより枯死した樹は1本も無く,一部の樹では今年初の結実が認められています。
 産地化が可能かどうかの判断はまだ数年先になりますが,普及センターでは,今後も石巻市の取組に対し技術支援を行っていきます。

オリーブの花(平成28年6月10日撮影) 


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第1班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999

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