県内有数の大豆産地である登米地域では,現在,各生産者が大豆の播種準備に精を出しているところですが,去る5月31日,播種作業を前に平成29年度大豆栽培講習会が開催されました。大豆生産で問題となっている雑草害,連作障害について今一度確認するため,普及センターとJAみやぎ登米が共催で開催したもので,生産者等約60名が参加しました。
古川農業試験場の金野技師の講演では,除草の難易度で分類した雑草種の紹介の後,種ごとの対策について説明がありました。作業別の残草要因とその対策,効果的な作業方法等,明日からの作業に役立つ内容に参加者が耳を傾けました。
また,普及センターからは,近年管内で発生が増加しているダイズシストセンチュウについて,一度ほ場内に入ると根絶が難しいことから,発生ほ場をよく観察し,未発生ほ場に持ち込まないことが重要であると注意喚起し,薬剤や対抗植物を用いた対策について情報提供を行いました。
最後に,対抗植物と緑肥を兼ねてクリムゾンクローバーを栽培している現地ほ場に移動し,生育状況の確認とすき込み実演の見学を行いました。
約5か月の栽培期間の後,収穫された大豆は,主にみそや油揚げ,栄養補助食品等に加工されて消費者のもとに届けられます。ブログをご覧の方々,宮城県産大豆を今後ともよろしくお願いします!
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511
宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127
FAX:0220-22-7522