GAP(Good Agricultural Practice:農業生産工程管理)とは,食品安全,環境保全,労働安全を確保し,より良い農業生産を実現する取組のことです。ほ場や施設の整理整頓,栽培管理・在庫管理等の記録や点検を行い,課題を見つけて改善していく取組で,品質向上だけではなく役割分担の明確化や業務改善,販売力の強化など様々な効果が期待されています。
美里町の(有)グリーンウェーブ南郷では,平成31年2月8日にみずなで第三者認証JGAPの認証を取得しました。同社ではJGAP導入のため,現場の整理整頓の徹底,作業記録や点検の実施,社内ルールの見直しなどを行ってきました。従業員全員でGAPに向けて取り組んできた結果,この度の認証につながりました。
普及センターでは,GAPへの理解を深めるため7月に従業員向け説明会とコンサル指導会を,9月にみやぎGAP推進アドバイザー事業による現地指導を,12月にはJGAP模擬審査を実施する他,巡回指導を通じて帳票作成支援,現場改善支援を行ってきました。
同社では,認証をきっかけに食品安全への意識向上や従業員の意識改革,新たな販路拡大などといったGAP導入の効果がみられています。
当普及センター管内における第三者認証GAPの認証取得経営体数は3経営体となりました。普及センターでは,引き続きGAPの新規取得や導入後の運用・定着支援を継続して参ります。
<問合せ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225