管内各地でイノシシによる水稲や畑作物等への被害が年々深刻化し,大きな問題となっています。村田町の捕獲頭数は,平成20年度はわずか5頭でしたが,平成31年1月末では329頭と,60倍以上に激増しました。この一方で,イノシシの埋却処理や解体処理に係る作業負担の増大も新たな問題となっており,何らかの負担軽減策が求められていました。
そこで町では,国庫補助事業を活用し,捕獲したイノシシを丸ごと機械に投入して発酵処理する施設を設置し,平成31年3月22日に竣工式が行われました。
この装置は,撹拌する機械の中で好気性菌によってイノシシを発酵分解するという県内初の方式で,年間420頭の処理能力があります。この施設の稼働によって,捕獲者の作業負担が軽減され,イノシシ対策に大きく貢献するものと期待されています。普及センターは,町や関係機関と連携しながら,今後も効果的なイノシシ対策を支援していきます。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138