宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

平成30年産大豆種子の生産物審査,農産物検査が終了

2019年03月13日 16時27分29秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

平成30年産JAみやぎ登米大豆種子の生産物審査が全て終了し,3月12日に最終の農産物検査が行われました。

県内の大豆種子生産は9JAで行われており,このうち,JAみやぎ登米は約25%を担っています。

平成30年度は,登米町と米山町の2法人,米山町の1組織がタチナガハ14.8ha,ミヤギシロメ22.5haの種子生産を行い,播種から収穫,乾燥・調製までのきめ細かな管理により,68,640kgの優良種子を確保することができました。

普及センターでは,大豆の安定生産を図るため優良な種子の生産・普及をJAと連携しながら支援していきます。

 

 

<連絡先> 宮城県登米農業改良普及センター先進技術班 

 TEL:0220-22-6127,FAX:0220-22-7522

 

 

 


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「亘理・山元地域における沿岸砂質水田の水稲栽培研修会」開催しました

2019年03月13日 13時28分21秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

 平成31年3月8日(金)に亘理山元いちご選果場研修室を会場に亘理・山元沿岸部の農業者を対象に水稲栽培研修会を開催しました。

 同地域は津波で水田表土が失われたため,砂質水田が広がり,圃場整備後も多くの課題があります。

今回の研修会では,昨年同地域の水田を調査した山形大学農学部の藤井弘志教授より今後の営農の留意点について講演が行われました。

講演では,①当該地域では,稲の生育後半に葉色が落ちるなど地力がなく,一発肥料に頼り追肥がおろそかになるなど,肥培管理にも問題がある,②移植時の田面が締まる「いつき現象」による移植精度の低下と活着不良による欠株の発生,初期生育の不良が顕著である,③通常の水田と比較して砂質水田では基本栽培技術を徹底しないと収量がより一層下がるリスクが高い,などが説明されました。

また,今後の栽培の留意点として,①地力向上(堆肥・緑肥、稲わら腐熟、スラグ等のケイ酸資材)の取組みと一発肥料+α(穂肥の体系化),②代掻きから移植までの期間の見直し(いつき現象回避),③ケイ酸資材を使った根張りの良い健苗の育成,④台風や強風による稲の傷みを緩和する水管理対策など,地域の立地条件に合わせた対策が説明されました。

講演に続き,普及センターから砂質水田における栽培上のポイントとして,①緩効性肥料「てまいらず」等を利用した肥培管理の事例,②いつき現象回避のための代掻後即移植する体系の提案,③畦畔の水漏れ対策・茎葉処理剤を加えた雑草対策の方法等,情報提供しました。

  最後の意見交換では,出席者から,「ケイ酸資材の重要性がわかった」,「健苗育成については震災後はあまり意識してこなかったので今作から改めたい」,「深耕や鶏糞を使った稲わら腐熟で土作りに取組んでいる」などの感想や今年の作付けに向けた意気込みが語られるなど,参加した農業者にとって自らの栽培を見直す良いきっかけになったようです。

 

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター  地域農業班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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