宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

農業士が伝える,匠の技と知恵!

2019年03月07日 08時55分42秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 
   <指導農業士 大場照彦氏からの妊鑑指導>      <(株)渡辺採取場 宮川次長によるトマト育苗指導>

 栗原農業改良普及センターでは今年度,新規就農者5人(4経営体)の生産技術向上と早期の経営安定を目的としたプロジェクト課題を設定し,PDCAサイクルマネジメントの定着や経営管理能力向上,生産技術向上等について支援を行っています。
 このうち,生産技術向上支援の一環として「マンツーマンサポート事業(県単)」を活用し,農業士に代表される高い技術能力を有する農業者等から指導を頂いています。

 今年度マンツーマンサポーターとして承認された農業士等4人(指導農業士1名,元指導農業士2名,民間企業研究員)には,「トマト栽培」と「黒毛和種繁殖牛飼養」について延べ17時間(トマト栽培:7時間,黒毛和種繁殖牛飼養:10時間)の指導が行われました。
 指導対象である新規就農者は,マンツーマンサポーターがこれまでに蓄積してきた「技」や「知恵」等を間近に見るとともに,これまでの豊富な経験に裏打ちされた「教科書では得られない確かな技術」を伝えられる,貴重な機会になったものと思われます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班    
EL:0228-22-9404     FAX:0228-22-6144


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「鳥獣害対策」から始まる中山間地域の新たな胎動

2019年03月07日 08時45分22秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

<講演会にて真剣に耳を傾ける参加者>

 栗原市栗駒文字(もんじ)地域は総面積85.31km2,人口784人,273世帯で高齢化率48.0%の,過疎と高齢化が進行している中山間地域ですが,数年前からイノシシ等の野生鳥獣による農業被害が頻発しています。

 栗原農業改良普及センターでは今年度,この地域において「平成30年度中山間地農業ルネッサンス推進事業」を導入し,行政区長の協力を得て,1月から2月に地域内全世帯を対象とした野生鳥獣被害に対するアンケート調査を実施しました。
 この調査の目的は地域における加害鳥獣の種類やその発生時期,被害程度等を明確にするとともに,地域住民による「地域ぐるみの鳥獣害対策」を実施することにありました。  
 調査では鳥獣害に対する切実な声が届けられるとともに,地域が一体となって対策に臨む必要がある等の提案もされていました。

 アンケートの集計結果は,2月23日に開催された「文字の獣害を考える講演会」で地域住民に報告するとともに,合同会社東北野生動物保護管理センターの鈴木研究員から「イノシシの生態と効果的な被害対策について」と題した講演も行われました。
 栗原農業改良普及センターでは,今回のアンケート調査を契機に,中山間地域である地域の再興に向け,今後も支援を行っていきます。

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    
TEL:0228-22-9437     FAX:0228-22-6144


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