令和2年2月13日(木)にJA新みやぎ栗っこ志波姫支店で「ズッキーニ部会第4回通常総会及び栽培講習会」が開催され,生産者37人が参加しました。
総会では,部会の発展と部会員の生産技術向上,経営安定を図ることとし,7月には仙台市に新設される直売所での消費宣伝活動を行うことにしました。また,年間出荷量1位,月間出荷量1位の生産者を表彰し,部会員の生産意欲向上を図りました。
栽培講習会では,種苗メーカーから春まき栽培の栽培技術について,普及センターから病害虫防除,雑草防除と春まき栽培のポイントについて説明し,生産者と質疑応答を行うなど栽培技術向上に向け有意義な講習会となりました。
令和2年産については,ハウス栽培の播種作業を始めている生産者もおり,今後,定植作業が行われます。普及センターでは関係機関と連携しながら,県内一のズッキーニ産地として生産の拡大に向けた支援を継続していきます。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144
気仙沼市で栽培されている「大唐桑」は,養蚕に使われていた桑ではなく,葉や果実(マルベリー)を利用するために品種改良されたもので,平成15年から旧唐桑町で栽培が始まりました。また,2年後には大唐桑栽培愛好会が設立し,栽培技術の向上や「大唐桑」を使った特産品づくりなどに取り組んでおり,今年は設立から15年目を迎えたことから,2月3日に記念イベントが開催されました。
イベントでは,日本中医薬研究会の川那邊氏より,桑の歴史と薬効についての講話があったほか,「大唐桑」を使った料理の調理試食がありました。この日のメニューは大唐桑パスタのミートソース,コールスロー,大唐桑の実・パウダー入り団子,桑茶入りしょうが湯,大唐桑のカップケーキの5品で,参加者は料理を試食しながら,大唐桑茶やパウダーの利用拡大に向けて意見交換を行いました。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606
令和2年1月31日に,JAいしのまき稲作部会主催の稲作総合検討会が行われ,管内の生産者60名が出席しました。今回の検討会では,JA全農みやぎから,米穀情勢や農薬開発の動向について説明があり,普及センターからは令和元年産水稲の生育概況と次年度に向けた対策について説明を行いました。
令和元年は,田植え後の天候に恵まれて初期生育が旺盛だった一方,6月中旬から7月中旬の低温と日照不足,8月上旬の出穂後の高温により,宮城県の一等米比率は,過去10年で最も低い,65.4%となりました。JAいしのまき管内においても白未熟粒が多くみられるなどの影響がありました。このため普及センターから,白未熟粒の発生を防ぐために,品種の特性に合わせた茎数・穂数の確保,後半の幼穂形成期以降の葉色を低下させないため,追肥の実施や緩効性肥料の施用,堆肥等の散布による土づくりによる登熟期間の稲体の栄養分の維持について説明を行いました。
また,宮城県の新品種のだて正夢と金のいぶきの栽培では,品種に合った栽植密度での田植えで穂数が確保され,また追肥の実施により,生育後半の葉色が維持されて収量が向上したデータを示しながら,品種に適した栽植密度と追肥の重要性を説明しました。
普及センターでは,令和2年産”高品質宮城米づくり”推進方策で示された,「晩期栽培や直播栽培等の取組拡大」,「品種とほ場条件に合った施肥と水管理や栽植密度」,「堆肥等の有機物施用による土づくり」に基づいて,今後も石巻地域の水稲栽培を支援して参ります。