令和2年6月3日に宮城県の佐藤農政部長が,加美町小野田の農事組合法人いかずちと,大崎市岩出山では指導農業士の野村氏と認定新規就農者の氏家氏を訪問しました。
農事組合法人いかずちでは,今年春から取り組んでいるスマート種子生産において,導入された直進アシスト田植機の性能や課題について意見交換するとともに,種子センターの老朽化対策への支援要望が出されました。また,組合構成員24戸の内,9戸が肉牛農家のため,「水稲採種と畜産は個々の経営の両軸であり,新型コロナウイルスの影響に危機感を持っている」との声も上がりました。
その後,新型コロナウイルスの影響で消費が低迷し,市場価格の下落に苦しむ畜産農家の野村氏と氏家氏を訪れ,野村氏からは,「BSE(牛海綿状脳症)や,東日本大震災を経験しており,今回の新型コロナウイルスの影響による市場価格下落は致し方ないと思っている」との意見や,国や県,市独自の助成制度への要望がありました。さらに,新規就農者の氏家氏からは,「就農したばかりで,規模拡大を目指して設備投資している畜産農家の現状は厳しい」との窮状が訴えられました。佐藤農政部長は,「これ以上,畜産農家が減少しないよう,県としても支援策を考えたい」と話しました。
普及センターでは,継続して新型コロナウイルスによる農業者への影響を把握し,支援に努めてまいります。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910
(農)いかずち 野村氏 氏家氏