近年,宮城県仙南地域では,日本なしに黒星病が多く発生し,収量に大きな影響を与えています。そのため,秋季防除に加え,耕種的防除の重要性を周知していますが,まだまだ,十分とは言えない状況です。
そこで,黒星病防除の一助とするため,生産者自身が黒星病防除の要否を判断できるよう,千葉県で開発した「梨病害防除ナビゲーション」(以下,梨ナビ)のシステムを導入し,その操作方法について研修会を実施しました。
梨ナビの研修会は,令和2年6月8日に,福島県農業総合センター果樹研究所病害虫科職員を講師にお願いし,システムの概要からデータ入力の際の細かい注意点までご説明いただきました。
参加した生産者は,今年度は操作に慣れるための助走と考え,来年度から防除の参考にできればと話していました。
普及センターでもシステムの活用に向け支援を行っていく予定です。
大崎市田尻地区の新規就農者が,簡易養液栽培システムを利用したトマト栽培に取り組み始めました。当システムは移動式であり,水稲育苗後のハウスを有効活用できるものです。比較的新しい栽培方法のため,管内でこの栽培方法に取り組む生産者は,まだ少ない状況です。普及センターでは,当新規就農者がこのシステムを導入するにあたって,情報提供や技術指導を行っています。
令和2年6月11日(木)には,栽培ほ場に他地域の若手野菜生産者や関係機関が集まり,このシステムによる栽培方法について勉強するための視察研修会が行われました。参加者からは,当システムの設置方法や,栽培における注意点等について質問がありました。また参加者同士で積極的に情報交換がなされ,有意義な研修会となったようです。
普及センターでは,今後も新規就農者の営農技術向上のため支援していきます。
視察研修 栽培指導
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美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0229-32-3115 FAX:0229-32-2225