宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「にこにこベリー」の定期巡回を試験研究機関等と行いました。

2021年04月23日 17時45分28秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 「にこにこベリー」は,管内では平成30年から試作が始まり,今年で5作目になります。令和3年産の作付面積は,管内で約6haとなっています。

 普及センターでは,4月20日に宮城県農業・園芸総合研究所,宮城県園芸推進課と連携し,「にこにこベリー」の定期巡回を実施しました。「にこにこベリー」は,クリスマスの需要期に収穫量を確保できる特徴がありますが,定植時期が早すぎると中休みが発生することや,春の収量が多いことにより労働力が不足することが課題としてあげられています。これら課題を解決するため,関係機関との定期巡回に加え,モデル資料作成,配布による適期の作付けや,適切な育苗管理,労働力の目安について周知しています。

 このことにより現在の生育は順調で,今作は,中休みがほとんどなく,連続して収穫できています。また,普及展示ほ場では,1週間に1度いちごの草丈を計測しており,草勢に合わせた管理を実施しています。春先は温度上昇や日長が長くなることから草勢が強くなりやすい傾向にありますが,ハウス内温度を低く管理することで,現在も草勢を抑えることができています。

 普及センターでは今後も「にこにこベリー」の安定栽培に向けて支援していきます。

写真:巡回の様子(4月20日)

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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亘理イチゴネットワークの生育調査を行いました。

2021年04月23日 17時40分19秒 | ④園芸産地の育成・強化支援

 亘理町,山元町のいちご生産者11名のハウスに温度や湿度,日射量,CO2濃度等を計測する環境測定機器が設置されており,各生産者の環境データの比較やデータの蓄積により環境制御技術の向上,収量の増加を目指し取組が行われています。

 令和3年産作からは,普及センターとJAみやぎ亘理,JA全農みやぎが連携し,1か月に1回生育調査を行い,環境データと生育データを集めて,いちごの生育に合わせた最適な環境管理の検討を行っています。4月15日の生育調査では,温度上昇や日長が長くなった影響で,草勢が強い傾向にあることがわかりました。一方で,春先からハウス内温度を低く管理することにより,適度な草勢を抑えることができている生産者もあり,環境制御技術の向上がうかがえました。

 普及センターでは,今後も関係機関と連携し,環境制御技術の向上に向けて支援してまいります。

写真:いちごと生育調査用スケール設置の様子(4月15日調査)

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143


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水稲優良品種決定試験用の播種

2021年04月23日 16時21分22秒 | ⑥時代のニーズに対応した農畜産物の安定供給

 石巻地域では,水稲の播種が終盤を迎えています。当普及センターでは,県の優良品種決定調査現地試験用の5品種の播種を行いました。中生から晩生の3品種が試験用品種で,残り2品種が比較の「ひとめぼれ」と「つや姫」になります。田植え後,出穂期や収量性,玄米品質などを評価して,有望度を判定します。この中から,将来の宮城県の稲作を担う品種が,誕生するかもしれません。

宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第一班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999 


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河北ミニトマト部会の現地検討会を行いました。

2021年04月23日 13時26分29秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 河北ミニトマト部会では12名(今作は11名)の生産者が栽培に取り組んでいます。昨年の5月にキュウリモザイクウィルスにり病したほ場が見られたため,石巻普及センターからはその対策としてアブラムシの防除,育苗から本ぽへの持ち込み回避を呼びかけました。さらにミニトマトに登録のある農薬を一部抜粋し一覧表にしたものを説明,配布し,併せて農作業安全確認運動の一環として啓発ステッカーを配布しました。まだ育苗段階の生産者も見られましたが,半数以上が4月上旬から中旬にかけて定植済みで,出雷が見られるほ場もありました。定植時は多くがアブラムシ防除のため植穴処理土壌混和剤を処理したとのことでしたが,3週間ほどで効果が落ちてしまうため,その後は散布剤で防除するよう指導しました。今後も月1回の現地検討会において,病害虫防除を中心に指導を行う予定です。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  先進技術第2班
  TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999


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牡鹿半島の「ニホンジカ」対策は住民理解・情報共有から始まります!

2021年04月23日 08時20分53秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 石巻地域では,牡鹿半島を中心にニホンジカが多く生息し,農林業の被害や交通事故などが問題となっています。2019年に10年後を目標とした「石巻地区における野生生物(ニホンジカ)と住民との共生のためのロードマップ」を作成してニホンジカ対策に取り組んでいます。
 4月14日に,石巻市と関係機関が今年度初めての打合せを行い,昨年度の捕獲実績や経費等について情報交換を行いました。新たな狩猟免許者の育成によりニホンジカの捕獲数が向上したものの,ジビエ用に処理されたものは1割にも満たず,捕獲されたシカの処理方法が喫緊の課題となっています。
 今年度は,減容化も試作しつつ,食肉利用の拡大に向けた課題を整理し,地域住民が主体となった共存できる適正な生息数に向け,引き続き話し合いを進めていきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター  地域農業班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


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