「にこにこベリー」は,管内では平成30年から試作が始まり,今年で5作目になります。令和3年産の作付面積は,管内で約6haとなっています。
普及センターでは,4月20日に宮城県農業・園芸総合研究所,宮城県園芸推進課と連携し,「にこにこベリー」の定期巡回を実施しました。「にこにこベリー」は,クリスマスの需要期に収穫量を確保できる特徴がありますが,定植時期が早すぎると中休みが発生することや,春の収量が多いことにより労働力が不足することが課題としてあげられています。これら課題を解決するため,関係機関との定期巡回に加え,モデル資料作成,配布による適期の作付けや,適切な育苗管理,労働力の目安について周知しています。
このことにより現在の生育は順調で,今作は,中休みがほとんどなく,連続して収穫できています。また,普及展示ほ場では,1週間に1度いちごの草丈を計測しており,草勢に合わせた管理を実施しています。春先は温度上昇や日長が長くなることから草勢が強くなりやすい傾向にありますが,ハウス内温度を低く管理することで,現在も草勢を抑えることができています。
普及センターでは今後も「にこにこベリー」の安定栽培に向けて支援していきます。
写真:巡回の様子(4月20日)
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143