石巻農業改良普及センター管内では,水稲の直播栽培が819ha(令和2年産)で取り組まれています。そのうち乾田直播栽培は764haです。
直播栽培は,育苗作業や田植えを必要としない省力技術として年々面積が拡大しています。特に管内では,直播栽培の中でも乾田直播栽培の比率(93%)が高いことが特徴で,大豆や麦類で使用する大型農業機械が水稲にも汎用利用できるメリットがあります。
4月8日にJAいしのまき主催による栽培講習会が開催され,管内で乾田直播栽培に取り組む生産者11人が参加しました。
講習会では,当普及センターから「令和2年産乾田直播栽培水稲の生育状況と作柄」について説明を行いました。
また,東北農研センターからリモート中継により,「乾田直播栽培の導入のメリット,播種床づくりと漏水対策,収穫までの作業体系,肥培管理のポイント,乾田期の雑草の種類と発生量に応じた除草剤の体系,発生すると問題となる雑草の種類」について説明が行われました。
管内の乾田直播栽培の播種作業が早いところでは,3月下旬から始まっています。参加した生産者は,熱心に聞き入っていました。
普及センターでは,今後とも乾田直播を含めて地域に適した栽培方法の定着・確立に向けた支援を行っていきます。
東北農研センターのモニターへのリモート講演の様子
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班,先進技術第1班,先進技術第2班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999