石巻市では平成26年以降オリーブの試験栽培が行われています。栽培面積は年々増加しており,令和3年4月時点で4haほどの面積があります。
オリーブ栽培の主体は平成29年に設立された「石巻市北限のオリーブ研究会」で生産者団体の他,石巻市,復興庁,宮城大学や県で構成されています。研究会では行事の一環として香川県から(株)アライオリーブ社長の荒井雅信氏を講師としてお迎えし,定期的に指導会を開催しています。
令和3年の第1回目となる指導会は令和3年4月20日,21日の2日間にわたり石巻市内6か所の栽培試験地を巡回指導する形で開催され,梢枯病(しょうこびょう)などの病害に罹病した小枝の剪除や間もなく発生が始まるハマキムシ類の防除についてお話しをいただきました。
石巻産のオリーブは植栽後の年数が浅いこともあり,まだ本格的な収量には達していないため現在のところ市販はされていませんが,収量は年々増加しており搾油したオイルも上々の品質となっています。
近い将来,石巻産のオリーブオイルが店頭に並びますので,お見かけの際は是非お買い求めいただき御賞味くださいますようお願いします。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第二班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999