宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

第51回日本農業賞において,株式会社ぱるファーム大曲が「優秀賞」を受賞しました!

2022年03月03日 17時30分37秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化

 令和4年1月31日(月),東松島市の株式会社ぱるファーム大曲が第51回日本農業賞集団組織の部で「優秀賞」を受賞しました。
 日本農業賞は,日本放送協会(NHK)及び一般社団法人全国農業協同組合中央会,都道府県農業協同組合中央会が主催し,日本農業の確立をめざして,意欲的に経営や技術の改善に取り組み,地域社会の発展にも貢献している農業者や,食や農の担い手として先進的な取り組みをしている集団組織を表彰しています。
 株式会社ぱるファーム大曲は「地域とともに」,「地域のために」を社訓に,東日本大震災で水田が壊滅的被害を受けた中,4人の農業者が再起に向けて法人を立ち上げました。100haを超える大規模経営に成長し,津波被害から復旧した水田で水稲・大豆・麦の輪作体系に取組み,また,50aの大型鉄骨ハウスでのミニトマト栽培をはじめ,ほうれんそう,にんにく栽培など複合化を積極的に展開し,周年栽培を実現しています。
 特に,社員を積極的に採用し,女性社員が大型農機のオペレーターとして活躍するなど若手育成が計画的になされている点が評価され,地域農業を先導する農業経営として,全国95件の応募の中から,見事優秀賞に選ばれました。受賞おめでとうございます。


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アグリテックの導入に向けて,専門家による助言を行いました。

2022年03月03日 17時04分18秒 | ③先端技術等の推進・普及による経営効率化・省力化

 県では,農業用ドローンや生産管理システムなどのアグリテックの導入を検討中または導入間もない農業者を対象に,専門家が活用方法を助言する「アグリテックアドバイザー派遣事業」を行っています。

 登米市の株式会社石ノ森農場では,売上や生産にかかるデータの見える化と社内共有を目的とした生産管理システムの導入を検討しており,この事業を活用しました。
 令和4年1月以降,生産管理システムの提供会社がアドバイザーとなり,システムの特徴や活用方法についてのガイダンスを行ってきました。
 3月1日に行われた3回目のガイダンスでは,スマートフォンで売上データを閲覧・入力する方法が解説され,実際に社員が入力を行いました。
 入力された売上データは得意先別・品目別・規格別などにグラフ化され,売上を多角的に捉えることができ,社員が各々のスマートフォンから同じデータにアクセスすることで,情報共有も可能になることがわかりました。
 社長や社員は「入力が簡単で手間が少ない」「社内で同じ情報を見ながら議論するための第一歩が進みそうだ」と手応えを感じていました。

 アグリテックは費用が高額なものも多く,導入を迷うこともあるかと思います。普及センターでは,今後も専門家派遣を通じて,アグリテック導入の後押しをしてまいります。

 

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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「家族経営協定」に関する研修会を開催しました

2022年03月03日 13時14分32秒 | ②新たな担い手の確保・育成

 令和4年2月24日(木),石巻市農業委員・農地利用最適化推進委員36人を対象に「家族経営協定」について研修会を開催しました。農業委員会では,昨年7月の改選に伴い,農業委員19人および農地利用最適化推進委員20人の内、約半数が新しいメンバーになったことを受け,改めて「家族経営協定」について学びたいとの希望があり,普及センターが講師として研修会を行いました。
 家族経営協定とは,家族で取り組む農業経営について,経営の方針や家族一人一人の役割,就業条件・就業環境について家族みんなで話し合いながら決めることで,一人一人が「やりがい」を感じるようにするものです。締結することで,認定農業者の共同申請ができ,認定されると融資や農業者年金の保険料支援が受けられます。
 すでに締結している委員からは,「締結してから時間がたっているため,改めて見直しが必要だと感じた」や「家族の決めごととして,旅行や研修へ行くなども盛り込んだため,行きやすくなった。また,役割が与えられて責任感も生まれた。家族経営協定は「ラブレター」といわれるほど対話が重要。気持ちを言い合うことでお互いの考えていることが伝え合えて,自分たちは締結してとても良かったと感じている。」などの感想がありました。
  地域の農業者の経営から生活までよくわかっている農業委員自身が,協定の良さを知ったので,今後の活動の中で,「農業経営」の発展に必要と思われる農業者に締結の提案をしていただければと思います。

 


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