宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

「水田における高収益作物導入に向けた排水対策研修会」を開催しました

2022年03月15日 10時45分35秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

  

水田において大豆や園芸作物への作付転換を図る際に課題となるのは排水対策です。栗原市金成津久毛地区は,これまで水稲以外の作付けが難しい地域でしたが,ほ場整備事業完了後を見据え,排水対策を工夫しながら大豆,ばれいしょに取組んでいます。

令和4年3月9日に農研機構農村工学研究部門の北川巌氏を講師に「水田における高収益作物導入にかかる排水対策研修会」を開催しました。今回の内容は,心土破砕による排水対策を行うカットブレーカーを用いて,品質向上,収量アップを図るものです。研修会には,津久毛地区担い手,法人,関係機関等10名が参加しました。

講義では,カットブレーカーの特長や土壌のタイプ毎の排水対策(カットドレーン,サブソイラー等),全国各地の代表的な事例のほか,北海道十勝地方の地域で排水改良に取組み地域全体の小麦の収量,品質がアップした事例等についてデータに基づいた説明をいただきました。その後,大豆ほ場でデモ走行を行いました。参加者の中には導入に興味を示す声もありましたが,価格,使用頻度を考えると,これらの機械は農協や任意組織等で購入し,地域全体で「機械」と「技術」を使いまわすことが地域農業の底上げになると助言がありました。 

午後からは,ばれいしょ作付け予定のほ場でカットブレーカーを施工しました。これまで湿害等で収量が上がらず栽培に苦労したが収量アップが期待できると生産者の意欲向上にもつながっています。

普及センターでは,大豆,ばれいしょの施工ほ場について今後,生育調査等により効果を確認しながら引き続きフォローアップを行っていきます。

宮城県栗原農業改良普及センター地域農業班 TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144


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令和3年度くりはらスプレーマム研究会総会・研修会が開催されました

2022年03月15日 10時41分00秒 | ①先進的経営体等の育成・経営安定化・高度化

3月2日(水)にくりはらスプレーマム研究会通常総会及び研修会が栗原合同庁舎で開催されました。

くりはらスプレーマム研究会は,栗原市,登米市,大崎市,涌谷町のスプレーぎく生産者が連携し,スプレーぎく栽培の技術情報の収集や相互交流等の活動をしている組織で今年で26年目を迎えます。現在は,後継者である若い世代を中心とした運営に移行してきており,スプレーぎくを一輪に仕上げるディスバッドマムの生産も増えています。

総会では,令和3年度事業報告や収支決算報告,令和4年度の事業計画や収支予算等について協議され,承認されました。

令和3年度は,髙橋伸勝さんのディスバッドマムが令和3年度宮城県農林産物品評会・花き品評会で農林水産大臣賞を受賞,また,(有)川口グリーンセンターが全国優良経営体表彰販売部門で全国担い手育成総合支援協議会長賞を受賞するなど嬉しいニュースがあり,若手の会員からは,自分たちも先輩の技術,経営を学んでいきたいとの声も聞かれました。

総会終了後,種苗会社の担当者を講師に新品種等の研修会を開催し,令和4年度作付けに向けて品種選定の参考としました。

宮城県栗原農業改良普及センター地域農業班 

TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144


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一迫水稲採種組合の水稲種子籾栽培講習会が開催されました

2022年03月15日 10時05分15秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

 令和4年3月10日(木),JA新みやぎ一迫営農センターにおいて,一迫水稲採種組合の水稲種子籾栽培講習会が開催されました。令和4年の種子生産の作業がこれから本格的に始まるのを前に,優良種子生産の基本事項の確認を目的として,組合員28名が出席しました。

 普及センターからは,漏生稲対策や異株抜きの徹底,いもち病,稲こうじ病等の病害対策を中心とした栽培管理技術について説明しました。近年,出穂前の低温少照や出穂期以降の高温など,気象変動が大きくなっており,ほ場をよく見回り,適切な水管理と病害虫防除を実施するよう,指導しました。

 講習会後,JA担当者から組合員に「ひとめぼれ」,「つや姫」等の原種が配布されました。参加した組合員は,本年の優良種子生産へ取り組む決意を新たにしていました。

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班    

TEL:0228-22-9404    FAX:0228-22-6144


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