宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

深山牧野で牛の放牧がはじまりました!

2024年05月22日 17時07分55秒 | ⑤収益性の高い水田農業・畜産経営の展開支援

<本文>

令和6年5月21日、栗原市営深山牧野で今年も牛の放牧が開始されました。

深山牧野は栗原市の北西部、栗駒文字地区に位置し、北の方角に栗駒山を見渡すことができる標高545mの眺望のすばらしい牧場です。

昭和45年開牧と古くからの歴史があり、40牧区120haと広大な草地は県内でも有数の公共牧場であり、県内和牛主産地である栗原畜産の核となっています。

今年は、およそ100頭程度の牛を預かる予定となっており、妊娠の有無等で群分けし、分娩予定日の1~2か月前まで牧場で新鮮な青草を食べて過ごします。

放牧のメリットとして、傾斜のついた草地の移動により、牛の足腰が強くなるなど健康な状態となり、繁殖牛の分娩事故が少なくなるとの報告があります。

繁殖牛経営を取り巻く情勢は、社会情勢や円安の影響、世界的な気候変動等に起因する飼料や資材の高騰、飼養農家の高齢化や担い手の不足等、経営の継続が非常に厳しい状況となっており、公共牧場は繁殖牛の繁殖機能回復や健康維持、飼養農家の生産コスト低減等に大きな役割を果たしています。施設の積極活用により、経営安定の一助となることが期待されます。

 

 

<連絡先>

宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班

TEL:0228-22-9437       FAX:0228-22-6144


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【登米市4Hクラブ・耕作放棄地栽培プロジェクト】枝豆の播種を行いました!

2024年05月22日 15時53分38秒 | ②新たな担い手の確保・育成

令和6年4月29日(土)~30日(日)に登米市米山町で、耕作放棄地での野菜栽培を行う「耕作放棄地栽培プロジェクト」として、枝豆の播種を行いました。 作業は、畝立て、播種、除草剤の散布、防鳥糸の展張を行いました。高い気温の中での作業でしたが、作業は順調に進行し、最終的には約3アールの面積に枝豆を播種しました。今後は、サツマイモの定植や玉ねぎの収穫などの作業を予定しており、収穫した野菜は即売会で販売する予定です。 普及センターでは、登米市4Hクラブの活動を今後も支援してまいります。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水稲栽培におけるUR(ウレアホルム)肥料実証試験の実演会が開催されました。

2024年05月22日 11時17分07秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

 プラスチックの海洋流出が問題となっており,農業分野においてもプラスチック利用削減を目指した環境負荷低減技術への関心が高まっています。

 このような中、JA新みやぎの南三陸地区では、水稲栽培におけるマイクロプラスチック等の削減を目的にペースト肥料を利用した実証試験に令和4年度から取り組んできましたが、令和6年度はさらに、UR(ウレアホルム)肥料利用の実証試験を開始しました。

UR肥料はプラスチック被膜ではなく、粒状化している肥料自体がゆっくりと崩壊する緩効性肥料となっていることから、マイクロプラスチックの海洋流出量削減が図られるとのことです。

令和6年5月16日には、南三陸町歌津地区の大沼営農組合のほ場で実演会が開催されました。

 実証ほの設置は、JA新みやぎが主体ですが、県も関係者と連携して当該技術の取組を支援していきます。

 

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

海洋プラスチック問題に配慮した米生産実証試験の実演会が開催されました。

2024年05月22日 11時13分25秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

 プラスチックの海洋流出が問題となっており、農業分野においてもプラスチック利用削減を目指した環境負荷低減技術への関心が高まっています。

 このような中、JA新みやぎの南三陸地区では、マイクロプラスチック等の削減を目的にペースト肥料を利用した実証試験に取り組んでおり、本年で3年目を迎えています。

ぺースト肥料を利用することで、慣行で利用している緩効性肥料(プラスチック資材による被覆肥料)や肥料袋のプラスチックの削減が図られるとのことです。

また、田植えと同時に液状の「ペースト肥料」を稲の株元に上下2段に施肥することで、施用する肥料の減量も期待できます。令和6年5月16日に株式会社階上生産組合のほ場にて窒素成分で慣行より1割減肥区、2割減肥区を設けた田植えの実演が行われました。

今回の実演会では,施肥位置を田面から「3cm下」と「9cm下」の2段になるよう田植機を調整して田植えが行われました。

 実証ほの設置は、JA新みやぎと肥料メーカーが主体ですが、県も関係者と連携して当該技術の取組を支援していきます。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする