「吟のいろは」は,古川農業試験場が育成した酒造好適米品種で,令和2年2月に品種登録出願公表となりました。
松山町酒米研究会では,令和元年産から7ha(生産者8名)の試験栽培に取り組んでおり,令和元年は県酒造組合に加盟する21の蔵元が試験醸造を行いました。
「吟のいろは」の日本酒は数量が限られていることもあり,予約販売のみで完売している蔵もあるということで,反響の大きさがうかがえます。
令和元年産の試験栽培では,生産者によって品質に差が見られるといった課題が見つかりました。
「吟のいろは」は,新品種であるため,早期に現場にあった栽培管理技術を確立する必要があります。
普及センターでは,令和2年度からプロジェクト課題として取り上げ,きめ細かい支援を行っていく予定で,その第一歩として,4月末に育苗巡回指導を行いました。
松山町酒米研究会では,令和2年産も同規模の作付を行う予定で,4月4日から17日までに播種を行い,育苗管理を行っています。
苗は順調に生育しており,5月中旬の田植に向けて生産者は意欲を高めています。
普及センターでは,展示ほを設置して様々な調査を行い,栽培管理技術確立に向けた支援を行っていきます。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225