石巻市大川長面地域の復旧農地では,地盤地下や津波による土の流出のため,盛土と客土により地面を高くする工事が行われました。この復旧農地に水稲を作付けして栽培管理を行うことができるよう,11月12日に土壌断面調査を実施しました。土壌断面とは,土壌表面に対して土壌を垂直に掘削した面のことで,色や土の性質,硬さが異なるいくつもの層が見られます。今回は約1mの深さまで穴を掘って層ごとに調査し,作物の根が主に生育する作土層だけでなくその下層の状態を確認し,ほ場の排水性や保水性,作物の根の伸長が妨げられるような硬い層がないかなどを把握しました。長面地区の中でも,客土された土の性質は異なっており,適切なほ場管理のために土壌調査を行い,下層土の性質を把握することが重要です。
今後も普及センターでは,復旧農地における営農と農業経営の安定化を支援していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班,先進技術第1班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999
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