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長面地域を耕作する法人の水稲収量向上・安定による経営安定化に向けて,令和3年1月13日に検討会を開催しました。農事組合法人みのり,農事組合法人ゆいっこ,株式会社宮城リスタ大川の3法人と関係機関が出席し,長面地域での水稲栽培や,農地・揚排水機場の復旧状況などについて情報交換を行いました。石巻市大川地区の長面地域の復旧農地は,津波によって作土が流失したため,新たに客土を行いました。そのため堆肥などの有機物施用による土づくりが必要ですが,周辺地域のどこから,どのくらいの量の堆肥を入手できるのかが明確ではありませんでした。今回,普及センターから,周辺地域の畜産農家への聞き取り調査などで判明した堆肥の活用状況と長面地域に供給可能な量を示しながら,散布計画に沿った堆肥施用による土づくりの重要性を説明しました。出席者からは,新たに堆肥施用に取り組みたい,堆肥施用による収量向上を実感している,今後も堆肥施用を継続したいといった意見があがりました。普及センターでは今後も,長面地域での水稲収量向上や,有機物の地域内循環の取り組みを支援していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999