令和6年2月16日に当普及センター主催で暗きょもみ殻の簡易開削充填機「モミタス」の実演会を石巻市河南地区の(農)たてファーム・和のほ場で開催しました。
モミタスは、ほ場暗きょの直上に切り込みを入れ、疎水材のもみ殻を充填する機械で、営農組織等が低コストで自ら施工できる作業機械として、平成19年に古川農業試験場が開発しました。石巻地域では水田のブロックローテーションによる畑地化利用が多く、暗きょのもみ殻の腐食が急速に進むため、暗きょ疎水材の充填は排水機能を維持する上で重要な作業です。転作を行っている、たてファーム・和のほ場もほ場整備から10年以上が経過し、もみ殻の腐食が進んでいました。
実演会には生産者・関係機関の方々約40人が集まり、古川農業試験場の佐藤上席主任研究員からもみ殻の充填の必要性について説明を受けた後、実際にモミタス施工の実演を確認しました。参加者はモミタスの仕組みや作業の流れを実際に見て学び、今後の営農や指導の参考にしていました。
当普及センターは、これからも研修会や日々の指導を通じて、水田の畑地化に伴う排水性の向上・維持に関する技術支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター先進技術第一班 TEL0225-95-7612 FAX0225-95-2999