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完全復旧を断念… 系外惑星探査衛星“ケプラー”

2013年09月04日 | 宇宙 space
地球型の惑星を探す衛星に、NASAの系外惑星探査衛星“ケプラー”があります。

2009年3月に打ち上げられた“ケプラー”は、
恒星の光が手前を通過する惑星にさえぎられて、わずかに暗くなる現象(光のゆらぎ)から惑星の存在を検出します。

これまでに135個の系外惑星を発見していて、
2012年11月にメインのミッションを期間を終えた後、4年間の延長ミッションが開始されていました。












“ケプラー”の期待構造
左下がリアクションホイール











“ケプラー”には、衛星の向きを調整する4つのリアクションホイールがあり、
そのうちの1つが、メインミッション期間中の昨年7月に故障してしまったんですねー

その後、3つで運用が続けられてきたのですが、今年の5月にもう1つ故障することに…
これにより、3つのリアクションホイール駆動による、精密な姿勢制御が必要な系外惑星探査は中断することになります。

少なくとも1つの復旧を目指してきたのですが、とうとうNASAが復旧の断念を決定したんですねー

今後は残る2つのリアクションホイールを使って、どのような観測を行うのか検討するそうです。
従来とは違った系外惑星探査も行われるかもしれません。

本来のミッションは終了したのですが、
“ケプラー”により系外惑星の候補は、すでに3000個以上も見つかっています。

なので、これまで取得したデータから引き続き多くの惑星が発見されることが期待できるんですねー