この鮮明な画像は、
巨大銀河団“Abell 1689”をハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもの。
銀河団の質量により向こう側の天体像がゆがむ、
“重力レンズ現象”を見ることができるんですねー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/2b/b71084c5e6fd560a67a7de6f095accc4.jpg)
遠くのモノを大きくしてくれる力
おとめ座の方向約24億光年彼方の銀河団“Abell 1689”は、
そこに含まれる大質量によって生じる強い重力が、
光を曲げるレンズのような役割を果たしています。
このため、銀河団の向こう側に存在する
天体の姿を、拡大・変形して見せてくれるんですねー
この“重力レンズ現象”を利用すると、
非常に遠くの領域も調べられることになります。
ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラで撮影した、
可視光線と赤外線データとを合わせた画像からは、
“Abell 1689”のようすが、これまでになく詳細に明らかになっています。
金色に輝く星の集まりや、
明るい個々の星、遠方の渦巻銀河などがあちこちに見え、
エレクトリック・ブルーの筋が画像中央の銀河たちを取り囲んだり、
弧を描いたりしているようすも見えます。
この筋は、
“Abell 1689”の大質量が起こす“重力レンズ現象”によって、
銀河団よりさらに遠方に存在する天体の像が、
ゆがんで見えているモノなんですねー
“Abell 1689”の重力レンズ効果は、
これまでにも様々な研究がされてきました。
2010年には銀河団の質量分布図が作成され、
本来は非常にとらえにくい、
ダークマターやダークエネルギーについて調べられれています。
また2008年には、
それまでで最も幼く明るい部類の銀河“A1689-zD1”が、
見つかっているんですねー
こうした重力レンズを利用した遠方宇宙の観測は、
ほかの多くの銀河団を対象としても計画されています。
重力レンズを使った成果
なお、今回の観測研究の主目的は、
銀河団内の球状星団について調べることでした。
“Abell 1689”全体に含まれる球状星団の総数が、
16万個以上になる可能性があることも分かっています。
これは、天の河銀河にある球状星団が約150個ということを考えると、
とてつもない数字…
これまで見つかっている中では、
もっとも多くの球状星団をかかえる銀河団になるんですねー
こちらの記事もどうぞ ⇒ 117億光年も彼方の銀河内部を見る方法
巨大銀河団“Abell 1689”をハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもの。
銀河団の質量により向こう側の天体像がゆがむ、
“重力レンズ現象”を見ることができるんですねー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/2b/b71084c5e6fd560a67a7de6f095accc4.jpg)
遠くのモノを大きくしてくれる力
おとめ座の方向約24億光年彼方の銀河団“Abell 1689”は、
そこに含まれる大質量によって生じる強い重力が、
光を曲げるレンズのような役割を果たしています。
このため、銀河団の向こう側に存在する
天体の姿を、拡大・変形して見せてくれるんですねー
この“重力レンズ現象”を利用すると、
非常に遠くの領域も調べられることになります。
ハッブル宇宙望遠鏡の掃天観測用高性能カメラで撮影した、
可視光線と赤外線データとを合わせた画像からは、
“Abell 1689”のようすが、これまでになく詳細に明らかになっています。
金色に輝く星の集まりや、
明るい個々の星、遠方の渦巻銀河などがあちこちに見え、
エレクトリック・ブルーの筋が画像中央の銀河たちを取り囲んだり、
弧を描いたりしているようすも見えます。
この筋は、
“Abell 1689”の大質量が起こす“重力レンズ現象”によって、
銀河団よりさらに遠方に存在する天体の像が、
ゆがんで見えているモノなんですねー
“Abell 1689”の重力レンズ効果は、
これまでにも様々な研究がされてきました。
2010年には銀河団の質量分布図が作成され、
本来は非常にとらえにくい、
ダークマターやダークエネルギーについて調べられれています。
また2008年には、
それまでで最も幼く明るい部類の銀河“A1689-zD1”が、
見つかっているんですねー
こうした重力レンズを利用した遠方宇宙の観測は、
ほかの多くの銀河団を対象としても計画されています。
重力レンズを使った成果
なお、今回の観測研究の主目的は、
銀河団内の球状星団について調べることでした。
“Abell 1689”全体に含まれる球状星団の総数が、
16万個以上になる可能性があることも分かっています。
これは、天の河銀河にある球状星団が約150個ということを考えると、
とてつもない数字…
これまで見つかっている中では、
もっとも多くの球状星団をかかえる銀河団になるんですねー
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