若い恒星に見られるチリとガスの円盤。
惑星誕生の場所にもなるこの円盤に、ふわりと包み込むようなチリの層が観測されました。

おうし座RY星と周囲の円盤
(イメージ図)
470光年彼方のおうし座RY星は、重さが太陽の2倍、生まれてから50万年という若い恒星です。
その周囲にはチリとガスの円盤構造があり、これまでの電波による観測などから、この円盤の中で惑星が成長しつつある可能性が議論されてきました。
すばる望遠鏡に搭載された惑星・円盤探査用赤外線カメラ“ハイチャオ”で、RY星の周りの円盤を観測したところ、
恒星(中心星)からの赤外線が、地球のような岩石惑星の主材料となるチリ粒子を照らすようすをとらえたんですねー
これによりチリ粒子の分布を見ることができました。
観測とコンピュータシミュレーションの結果、
円盤面から少し浮いた薄いチリの層があることが分かりました。
これはRY星が比較的若い星なので、
まだ円盤面に降り積もらずに上層部に残ったものとだと考えられています。

円盤構造がここまで詳細に明らかにされたのは世界初のことです。
赤外線は円盤を暖めるはずなので、
このことが、円盤内でどのような惑星系が生まれるのかを左右するのかもしれません。
こうしたチリ粒子をとらえる赤外線観測、
そして、さらに円盤の奥深くを電波で見通すアルマ望遠鏡を組み合わせることで、
惑星系の多様性の謎に迫ることが期待できるんですねー
惑星誕生の場所にもなるこの円盤に、ふわりと包み込むようなチリの層が観測されました。

おうし座RY星と周囲の円盤
(イメージ図)
470光年彼方のおうし座RY星は、重さが太陽の2倍、生まれてから50万年という若い恒星です。
その周囲にはチリとガスの円盤構造があり、これまでの電波による観測などから、この円盤の中で惑星が成長しつつある可能性が議論されてきました。
すばる望遠鏡に搭載された惑星・円盤探査用赤外線カメラ“ハイチャオ”で、RY星の周りの円盤を観測したところ、
恒星(中心星)からの赤外線が、地球のような岩石惑星の主材料となるチリ粒子を照らすようすをとらえたんですねー
これによりチリ粒子の分布を見ることができました。
観測とコンピュータシミュレーションの結果、
円盤面から少し浮いた薄いチリの層があることが分かりました。
これはRY星が比較的若い星なので、
まだ円盤面に降り積もらずに上層部に残ったものとだと考えられています。

おうし座RY星を取り囲むチリ粒子の赤外線観測画像(左)と、その模式図(右)
観測画像の白い点線がRY星を中心とした円盤で、チリ粒子の分布(赤と緑)が少し上にずれているのが分かる
観測画像の白い点線がRY星を中心とした円盤で、チリ粒子の分布(赤と緑)が少し上にずれているのが分かる
円盤構造がここまで詳細に明らかにされたのは世界初のことです。
赤外線は円盤を暖めるはずなので、
このことが、円盤内でどのような惑星系が生まれるのかを左右するのかもしれません。
こうしたチリ粒子をとらえる赤外線観測、
そして、さらに円盤の奥深くを電波で見通すアルマ望遠鏡を組み合わせることで、
惑星系の多様性の謎に迫ることが期待できるんですねー