宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

でも、火星には生命が存在しない… っと決った訳ではない

2013年09月21日 | 火星の探査
「火星にはメタンを発生させる生命が存在しない」ことをNASAが発表したという話です。

“キュリオシティ”が9月13日に撮影した火星の風景、9月中はここで探査を行っている。

これまで火星大気に含まれるとされていたメタンガスが、火星探査車“キュリオシティ”による測定では検出されていないんですねー

なぜ、メタンなのか? これには理由があり、
地球上のメタンの90%は生きている微生物が作り出して排出したモノなので、
メタンが存在する所には微生物が存在すると考えられるからです。

2003年3月にNASAが、火星の赤道近くで1万9000トンものメタンを含む雲を発見して以来、
大気中にメタンが存在する可能性が、たびたび指摘されてきました。

なので、生命の存在を探る一定の目安として、“キュリオシティ”による火星の大気測定が行われてきたんですねー

でも、2012年10月から6回にわたって大気を分析した結果、
これまでの観測などで見積もった量の6分の1しかなく、微生物といった生命が存在する形跡と認める量ではありませんでした。



“キュリオシティ”に搭載された
大気分析測定器


急にメタンが減ったということは考えにくいので、
火星にはメタンを発生させる生命が存在しないという結果に行き着いたんですねー

まぁー 微生物が火星の地中深くに存在している可能性や、
生命活動でメタンを発生させない微生物が地球上に多くの種類存在するので、「生命は存在しない」と言い切れないのですが、
火星での生命探しに新たな展開をもたらすんでしょうねー