akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

「椿姫」Camille

2006-01-28 | 活弁
OTEMACHI CAFEでの二度目の活弁シネマライブ。今回もたくさんの方にいらしていただき、本当にありがとうございました。

「椿姫」は私もとても好きな作品です。
冬から始まって冬に終わる物語。パリで最も華やかな高級娼婦が、自堕落で放蕩の毎日から本当の愛を得て幸せを知り、それを愛する男のために犠牲にしながら、理解される前に死んでいく一年。苦しさと切なさに、語りながら胸が詰まってきます。ラストシーンのあたりは、私の声もかすれていましたが、会場のすすり泣きが耳に届き、終わった後の皆さんの表情を見たら、なにか話すのが申し訳なくなってしまいました。

今回も、FEBOのお二人がとても素敵な音楽をつけて下さいました。
生演奏との共演の楽しさは、絶対的に、「本番がいい」ということ。
私の語りの声の調子などをはかりながら、音楽のテンポや、曲調も変えてくれています。
私も、本番で音楽を主に語りを押さえたり入れたりしますし、呼吸を合わせたコラボレーションの面白さは、なんともいえません。

丸の内文化プロジェクトということで、様々な方面からご支援をいただき、本当に感謝しております。文化庁の方々にも足を運んでいただいたと伺いました。
今後も、よりよい環境で、より充実した活弁ライブがお楽しみいただけるように努力して参ります。ヴァレンチノ作品をまた、というリクエストもありましたので、近々できたらと思っています。お楽しみに。

次回のすろ~しねま活弁シネマライブは、新生gabowlでの、グレタ・ガルボ主演「肉体と悪魔」。妖艶なガルボが印象的な、彼女のサイレント期の代表作です。
ぜひ、お越し下さい。
コメント (2)
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