連休が始まったので、まだ勤めている人達のことを考えて、本日、共有林の共同手入れ(「おてんま」と言う)を行うとのこと。我家はずっと不在だったので、欠席費を払い続けていたが、今年から数十年振りにおてんまに参加する。
軽トラの荷台に分乗して、林道の奥まで数十人が集まる。
今日植えるのはこれ、「コナラ」の苗、数百本だ。「コナラ」と言うのは、いわゆるドングリの木の一種。この辺りも、以前は杉や松など針葉樹が植えられていたが、広葉樹の森を復活させるために、コナラを植えるのだとか。
コナラの実は熊の好物、つまり今日は20年後の熊さんの為に食料となる木を植えている訳だ。
(枝打ちなどの手入れが必要な杉に比べ、コナラは自由に育てて、20年後に上手くいけば、椎茸の原木として、使えるかもしれないとのこと。)
山を15分ほど登り、植えるべき斜面に到着。ここは既に伐採が進んだ場所なので、雑草や雑木を刈り取り、小さな穴を掘り、直径3mm位のか細いコナラの苗を植え、支柱を建てる。
支柱はコナラの苗木を支えると同時に、ここに苗が植えてあるという目印として赤テープを巻き付ける。
かなりの傾斜のある斜面なのだが、世話話をしながら、どんどん植えていく。
途中2回の休憩をはさみ2時間ほど作業をして、今日のおてんまは終了。
下山したのであった。
20年後の熊さんが、山のドングリを食べて満腹になり、我々の植林に感謝して、里まで降りてこないことを祈ろう。