元の旧制松本高校の地にある旧制高等学校記念館で「松本の街と映画館が学校だった」の無料展示を見る為に、県の森公園へ。
松本高校が信州大学に変わる頃在学した熊井啓の時代、私が生まれる少し前の松本と映画事情が展示されている。信大の演劇部は熊井啓が創部したらしい。
戦後まもなくは、知っている映画館もあれば、私の知らない映画館もあったようだ。
せっかく記念館に来たので、まだ見学してない常設展を入場料を払って見学。
当時の高等学校に進学できたのは、ほんの1%程度。裕福な家庭のエリート教育であった。
旧制高校の歴史は数十年しかなく、一高⇒東大のように大学に発展的吸収されたので、校舎や記念館が残ることはなかった。ここ松本高校だけが、幾つかの偶然により校舎が残り、そして記念館ができた。
一つは熊井啓の保存運動。そして、もう一つが、私が東京に居た頃に起きた、松本県ヶ丘高校のタバコ失火事件。このおかげで、松本高校の校舎を臨時使用する必要に迫られたので、校舎が残ったらしい。
松本高校と言えばこの人、北杜夫。75年前の珍答案や寮の壁の落書きが残っている。
記念館の見学も終わり、街に出て遅い昼食。そして、井上デパートで、ちばてつや氏の「あしたのジョー」の原画複製即売会を眺める。確か、1970年の一橋大学の大学祭のポスターが明日のジョーで、長い間、私の部屋に飾ってあった。
帰り道、深志神社に寄ると、何やら撮影している人が。
インスタ用のクマさんのお参り写真。私も撮らせてもらってから、参拝。