いよいよ冬本番となったが、まだ時々庭仕事をせねばならない時がある。そんな時、暖を取るのと、伐採木の処理を兼ねてペール缶で簡易型のロケットストーブを制作した。要点は、
①構造が簡単で軽量、可搬であること
②着火が容易ですぐ暖を取れること
を狙った。
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基本部材はペール缶とΦ120ステンレス煙突、Φ130セメント煙突の3点のみ。
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ペール缶の蓋にD型に開口部を2つ作る。大きい方のD開口部は蓋の半分ほどで、ここがマキの投入口となる。小さい方のD開口部にはΦ120のステンレス煙突をD型に潰してペール缶の深さの2/3位の深さまで差し込んであり、これがロケストのいわゆるヒートライザーになる。
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セメント煙突はヒートライザーの断熱と煙突を繋ぐ役割を果たしている。また、セメント煙突の途中には金網を入れ、ロケットストーブの高速の排気で枯葉や段ボールの燃えカスが飛散しないようにしている。
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初期点火に必要なものはごく少量。初期点火用の段ボール片、小枝と主熱源の角2cmほどのマキ3本。
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燃料を詰めて、点火すると、最初は投入口から外に炎が上がり、
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煙突からの煙は白く、弱く、漂っている。
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点火したばかりは、もわもわした白い煙がゆっくりと昇っていて、いわゆる焚火状態を越えることはない。
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しかし、ヒートライザーが温まり、燃焼が盛んになると、ヒートライザーと煙突内に強力な上昇気流が生じ、ロケットのようにゴーゴーと音を立てて激しく燃焼し、煙突からは垂直に透明な煙を排出するようになる。ヒートライザー内は高温でしかも空気も豊富にあるので、未燃焼の煙も完全燃焼し煙は無色になる。
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こうなると、炎は投入口からは出てこず、ペール缶の底に向かって引き込まれ、ペール缶とヒートライザーを加熱してくれる。
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石油ストーブとまでは行かないが、手軽に数分で温まる屋外ストーブが完成した。買ったのはステンレスの煙突のみ、1200円。これで落葉、枯れ枝が処理できて、冬の屋外作業が捗れば嬉しい。